2ヶ月ほど前(2017年11月)にEVGAのグラフィックカード(グラボ)をアメリカのAmazon.comより購入しました。
購入直後、初期不良かどうか切り分けが出来ないトラブルが発生しました(結局GeForceのドライバがおかしかったと思われます)が、
最近は特に問題もなく動いていますので
初期不良ではなく安定しているのだろうと考え、レポートしてみます(・ω・)
EVGAのグラボをわざわざ輸入してまで買うメリット
EVGAのグラフィックカードは北米市場で大きなシェアを占めていますが、日本ではあまりお目にかかれない品物となっています。
そして価格を考えると日本国内で売られている他のグラフィックカードに比べてそこまでやすいということでもありません。
そんな商品をわざわざ個人輸入してまで買うメリットですが
1.グローバル保証で3年間の保証がついている
2.中古でも3年保証の対象内
3.軽微な改造を行っても保証の対象である
4.メーカーの姿勢が真摯で信頼できる
という点があると思います。
1.グローバル保証で3年間の保証がついている
EVGAのグラフィックカードの保証期間は3年間です。
しかもグローバル保証のためアメリカのAmazonで買って日本で使っていても保証されます。
日本で販売されている大半のグラフィックカードは保証期間が1年になっています。
そして近年ミドルクラスのグラフィックカード自体の価格が上昇している状態、さらに昨年の途中からマイニングの需要でますますグラフィック―カード自体の価格が暴騰しています。
このようにグラフィックカードの価格が高騰している中、高額なカードを買って、もしも1年ちょっとで保証が切れた途端故障したらものすごいショックですよね。
EVGAのように3年の長期補償をしてくれれば3年使っている間に減価償却もすんで、そこそこ使い切った上で安心して次に乗り換えられるという事になります。
ここでどうしても触れておかないといけないのは日本のグラフィックカードの保証期限について( -_-)
日本のグラフィックカードの保証期間は輸入代理店アスクが海外の保証期間より短く設定しています。
実際のところEVGA以外のグラフィックカードも海外では普通に2年保証だったり3年保証だったりします。
それを日本国内ではアスクが間に入ることで保証期間をなぜか1年にギュッと短縮、そして価格は実際の為替レートよりボッタクリ価格でやりたい放題釣り上げるという、無茶苦茶な売り方を行っています。
いやいや、輸入代理店は利益を上乗せしないといけないから・・・
という擁護意見もあるかもしれませんが、そもそもグラボは大元のNVIDIAが例示するメーカー小売価格の時点で小売販売業者にちゃんと利益が入る価格設定がなされています。
アスクがやっていることはそこから更にボッタクリ分を上乗せして販売しているので、まさに皇帝ネロもビックリの暴君と言ってもいいでしょう。
ということでアスクの影響を受けないEVGAの3年保証は実に魅力的だといえます。
2.中古でも3年保証の対象内
EVGAのグラフィックカードは中古販売で持ち主が変わっても、ちゃんと次の持ち主に保証が引き継がれます。
これはカード自体に保証が紐付けされているためで、例えばヤフオクで中古を買っても保証期限が残っていれば問題なく保証を受けられます。
3年の保証期限内でカードを乗り換えようと思った場合、アスクを通した日本国内の他メーカーのグラボだと1年が経過していれば無保証です。しかしEVGA製であればまだ保証が残っていますのでリセールバリューも高い事が期待される・・・というメリットがあります。
3.軽微な改造を行っても保証の対象である
EVGAのグラフィックカードは例えば分解等を行っても保証が維持されます。
EVGAが認めていない重要な部分まで手を入れてしまった場合は保証対象外となることが考えられますが、グリスアップのためにカバーを外したりサーマルパッドを貼るぐらいの事は保証対象内です。
ただし、軽微な改造をしている場合で保証を受ける際には元々の状態に戻してメーカーに輸送する必要はあります。
そうでないと保証対象外となるか、ユーザー側で行った改造は破棄される可能性があります。
4.メーカーの姿勢が真摯で信頼できる
過去にEVGAのGTX1000番台で熱処理の問題が起こったことがあります。
その場合EVGAはユーザーに冷却用のサーマルパッドを発送するなどの対応を取りました。
問題が起きてしまったことは良くないことですが、その後しっかりと全購入者向けに対応を行うなどメーカーとしての姿勢は真摯で信頼できると思います。
これって他のグラボメーカーも同じようなグラボの構造上の理由による熱問題を抱えているはずなんですが、同様の対応を行った話を私は聞いた事がありません。。。
EVGA GTX1060 SC 6G 購入の流れ
実際のEVGA GTX1060 SC 6Gの購入はアメリカのAmazon.comより行いました。
購入は本体価格が$255.99。
更に輸送費と税(Amazonが想定する必要価格分を前払いする仕組み)となります。
詳細は次の画像です。
送料であるShipping & Handlingが$9.65
税等がImport Fees Depositで$21.57
合計が$291.21となります。当時のレートで32,000円ほどだったと思います。
その頃の日本国内のGTX1060 6G版はこの玄人志向のものが28,500円ぐらいが最安値だったかと思います(税込みか税抜きかは忘れました)。
注文画像の一番下にあるRefund Totalは、Amazonが事前に徴収していたImport Fees Depositが余分に取りすぎていたという事で返金された価格です。
こちらの返金は1ヶ月以上かかって忘れた頃に連絡が来ました。
なのでEVGA GTX1060 SC 6Gの購入にかかった価格は280ドルちょっとで、31,000円ぐらいという感じでしょうか。
確かに日本国内の最安値のGTX1060 6G版よりはちょっと高いです。
でも1年保証と3年保証どちらを取るか?って考えたら決して高くないと思います。
むしろ+2年も保証されるEVGAの方が安全性を考えると安いんじゃないでしょうか。
購入後、自宅まで到着する流れはこのようになりました。
下から上方向に時間経過となっています。
2017年11月7日 15:59 Amazonから輸送会社であるUPSのi-Parcelで荷物受け付け
2017年11月8日 7:50にアメリカのニューメキシコ州サンタフェのi-Parcelへ荷物が到着
同日13:41に航空便で日本に向けて発送
2017年11月10日 16:55 日本に到着して通関待ち
2017年11月11日 16:44 通関処理終了
2017年11月13日 18:27 日本国内の輸送会社に引き渡し
2017年11月15日 10:18 配達完了
なおこれはAmazon.comの一番安い輸送コースを選んだ場合になります。
それでも1週間ちょっとで届いているので全然問題ないといえるんじゃないでしょうか(・∀・)
EVGA GTX1060 SC 6Gの画像紹介
EVGA GTX1060 6Gに乗り換えるまで使っていたグラフィックカードはMSIのGTX960 GAMING 2Gです。
そちらとの比較画像も交えながらいくつか紹介してみます。
このような感じでAmazon.comからは送られてきました。中には小さな緩衝材が1つだけ( ´Д`)
短辺方向への緩衝材は何もありませんでした。丸めた紙等も一切入ってません。
正直、長辺方向もこんな小さな緩衝材1個では完全にカバーできていない状態ですし、GTX1060の入っている箱の高さとダンボール箱の高さにはかなり差があるので垂直方向にも水平方向にも輸送中に相当ガタガタ揺れたと思います。
グラボそのもののパッケージがしっかりしているので問題は無いという判断なのかもしれないですが、国際輸送とそれなりの金額の品物である事を考えると、もうちょっと緩衝材を入れてほしいですね。
日本のAmazonみたいに板ダンボールにビニールでラッピング固定するような処理があればいいのに( -_-)
EVGA GTX1060 SCの内容物一式。上側の銀色の袋内はケーブルです。
グラフィックカード本体と、説明書(日本語あり)、ドライバCD、ポスター、メーカーロゴシール、パンフレット類などがありました。
それまで使っていたMSIのGTX960 GAMING 2G(画像上) とEVGA GTX1060 SC 6G(画像下)との比較。
EVGA GTX1060 SC 6Gはショート基盤なのでサイズが小さくなりました。
GTX960の方は自重で少し変形(たわみ)が発生してしまっています( -_-)
このGTX960、ホントによく冷えるし音も無茶苦茶静かで良いグラボでした。
少したわんでる以外はどこも調子は悪くないし、まだまだ問題なく使えるのですが、今は箱の中で眠ってもらっています。
なにかに使えないかしら・・・(´・ω・`)
なおEVGA GTX1060がちょっとピカピカしているのはまだ保護シールを剥がしていないからです。
EVGA GTX1060 SCのポート画像。DIV-Dが1つ、HDMIが1つ、DPが3つです。
正直DPはいらない&使わないのでHDMIをもう1つ2つ増やしてほしい( -_-)
マザーボードに刺す箇所には保護カバーがついています。
反対側から。LED等はありません。
私は別にグラボにLEDは求めていないのでスッキリしてて良いです(・∀・)
出力端子の反対、ファン側の画像。
右側に電源ケーブルを刺すコネクタがあります。6ピンで想定必要電力は120Wです。
画像にはありませんが、EVGA GTX1060 SCにはバックプレートはありません。
これもショート基盤で重くないので別に無くても構わないと思います。
ホコリがーという意見もよく見られますが、定期的に掃除をすればいいですしね(・∀・)
EVGA GTX1060 SC 感想
EVGA GTX1060 SC 6G ですが確かに国内のGTX1060よりは少し価格が高いです。
ですが2年分の追加保証を考えれば決して高くないと思います。
また個人輸入なのでちょっとだけ英語のハードルがあります。
ですがこれも日本のアマゾン・ドット・コムを使ったことがある人なら問題なく行えますし、通関の処理もなにもする必要がありません。全部Amazon.comと運送会社におまかせです。
日本の通販と同じくクリックで注文して後は楽しみに寝て待つだけでOK!
関税の事が気になる方もおられると思いますが、
Amazon.comの注文時に事前払いしたImport Fees Depositですでに手続きも支払いも完了済み扱いですので、日本で荷物を受け取る時には何も払う必要はありません。
私もなにも払わずに受取の印鑑を押すだけでした。
動作音も静かで熱も特に問題ありません。強いて言えばこれまで使っていたMSIのGTX960よりは少しだけ温度が高めです。
(今見たら、室温12℃でEVGA GTX1060 SC 6Gは30℃になってました。)
が、これはツインファン対シングルファンであることと、MSIのGTX960がとんでもなくよく冷えるので相対的に仕方ないことだと思います(・ω・)
もちろんEVGA GTX1060 SC 6Gがゲーム中に熱でなにか問題が起きたことなど一切ありませんし、普通に使ってれば何の心配もいらないと思います。
このEVGA GTX1060 SC 6G を熱が―と不当に煽ってる記事がネット上にありますが、実際2ヶ月使いそこそこ重めのゲームも色々やっている感想として、私はまず心配は要らないと思います(・_・)
なおEVGA GTX1060 SC 6Gのファンは温度が高くならないと回転しないセミファンレス仕様です。
こちらはEVGAのツールを使って自分好みに設定できます。
まとめ
ちょうど昨年末から更にグラボの価格が高騰していて、しかもAmazon.comでもEVGAのグラボが品薄になっています。
ていうか今見たら買った時259ドルだったEVGA GTX1060 SC 6Gが403ドルになっててビックリ・・・。
なのですぐに購入というわけにはいかないかもしれませんがGTX1060を買いたいなぁという方は今回のEVGA GTX1060 SC 6Gを購入候補に入れても良いのではないでしょうか。
私は、ショート基盤で取り回しもしやすく、性能的にも何の問題も無いのでEVGA GTX1060 SC 6Gはオススメしたいですね。
また使い続けてみて何か進展があったらレポートしたいと思います。
以上EVGA GTX1060 SC 6Gの購入記事でした( ゚д゚)ノ