アナログゲームを題材にしたアニメ、
放課後さいころ倶楽部
第3話を視聴してみたので感想など。
[画像は公式サイトより引用]
尺が足りずになんか消化不良…
ボードゲーム:インカの黄金新版
第3話で遊んでいたのは、
インカの黄金新版 遺跡に眠るお宝争奪戦
です。
カードを山札から交代で引いて、お宝カードが出たら出た数のお宝:宝石💎をプレイヤーで均等割して山分け。
割れない端数はプールしておいて、ターン終了時に「撤退」宣言した人がもらえる。
撤退することでお宝を正式に確保したことになる。
お宝には3色あって価値が異なる。
これを1ゲーム5ターン繰り返して最後に一番お宝を集めた人が勝者に決まる。
山札にはアクシデントカードがあり、同カードを2枚引くと強制退場。
全カードに占めるアクシデントカードの配分が高く、強制退場になる可能性はかなり高い。
というような感じでした。
けっこう面白そうな感じなのですが、どうにもゲームシーンの尺が極端に少なくて…(´・ω・`)
いじめはダメ
まず3話は冒頭から美姫が小学生の頃に陰湿ないじめを受けていたシーンが流れます。
しかも中学生が小学生(たぶん低学年)をいじめてます。美姫が大事にしているくまさんのぬいぐるみを奪って返さない、更に足を引っ掛けて転ばすなど精神的にも肉体的にも相手を傷つけるという相当悪質ないじめです。
京都って恐ろしいところだなと思いました。もしかしたらこれが噂の京都地域カーストとか?( -_-)
で、美姫はその経験から人を避けるようになったという悲しいお話…。
で、時は現在に戻り(といってもそもそもこの作品、1話時点で現在の1年前スタートになってるけど)ます。
休日に美姫は綾、翠との待ち合わせ場所に向うのですが、途中でいじめを受けていた神社を通り、そこで綾の姉+猫に出会いネコマスターの称号をもらう→遅れて待ち合わせ場所に行き、翠と共に綾の家に行く→神社で出会ったのが綾の姉、花だとわかる→花は友達の牧京子を連れてきており、それがどっからどう見てもヤンキー。
というゲームに入る前にこれだけの尺を消化します。
なおこの牧京子、キャラデザがヤンキーになった刀使ノ巫女の此花寿々花かと思いました。そういえば寿々花さんも京都出身でしたね。…牧…マキ…真希…( -_-)
で、牧京子と出会ってから、ようやく翠がインカの黄金の内容説明→ゲームスタート→終始荒くれ者&煽り基調の京子を見て、美姫は京子が過去に自分をいじめてた人間じゃないか?とビビる→なんやかんやで最後美姫と京子のサシの勝負になる→京子、盤外戦術でひたすら煽る→美姫は友達+猫の支えを受けて弱い自分に打ち勝つ(という演出)→京子との勝負に勝って見事1位→美姫の昔の記憶が戻って、京子は「狂犬の京子」と呼ばれていて、あの時いじめられていた自分を助けてくれた人だった。
という展開でした。
で、これだけみると一見感動ストーリーっぽいんですけど、
- そもそも内容に対して尺が圧倒的に足りない
- ゲームシーンが極端に少ない
- 出たカードが全部青に見えるんだけど黒曜石もらってたのがよくわからなかった
- 3話で描かれた展開ってそもそもこのゲームの戦略に合ってるのか?
って印象を持ちました(´・_・`)
結局ただの煽りカスでござったよ(´・_・`)
特に最後、美姫が京子と勝負になって京子が撤退を選択、美姫は勇気を出して残ったので勝利したという描かれ方。
確かにアニメ中の最後の時点の展開で勝つにはこれしか無いわけですが、それがこのゲームの本質か?っていうとなんか違うような。
このゲームは1ターン目から山札と場に出ている札の状況を見て自分と他プレイヤーが強制退場になる確率を逐次計算。
1ターン目はなるべく確率ギリギリを攻め、できるだけ多く宝石を確保する。
2ターン目以降は各プレイヤーの手持ちの宝石数を考慮して、確率計算をしながら自分が宝石をなるべく多く安全に確保できるように撤退時期を見極める。
ってのがセオリーだと思います。
なので最後に一発逆転を狙って大勝負ってのは違うんじゃなかろうかと(・_・)
アニメの演出上、美姫が弱い自分に打ち勝つというのを全面に出したかったんだろうけど、一発ドカンと狙うのはこのゲームの本質とはちょっと違いますし、それにそもそも
このゲームに勝ったからと言ってそれが弱い自分に打ち勝つことになるんだろうか?
って気もしました。
最後、美姫の勝利を翠と綾がやたらと喜んでたんだけど、そんなに喜ぶところなのかなぁ?と思いました。煽ってばかりのヤンキーを倒したのがよっぽど嬉しかったのかもしれんけど。
だってこれ、たかがゲームですよ。
もっと楽しんでワイワイやればそれで良いじゃないかと思うんだけど(・_・)
京子もなんであんな終始煽りカスとして描いたのか。
ていうか美姫も美姫で、そもそも自分を助けてくれたそんな大事な人のことを忘れるのか?という気も。
元々この第3話に該当する原作は全く別のゲームねことねずみの大レースが題材で京子も出てきません。
それでも美姫の心の成長は猫とのふれあい+ゲームを通してしっかり描かれてたので、それを踏襲しても良かったんじゃ。
全体的な1クールの尺が足りなくて京子をここで出したかったんだろうけど(・_・)
ということで、3話については全体的なストーリーも、ゲーム自体のシーンもなんだかどっちつかずな気がしました。
尺が足りないのが最大の問題なんだろうけど、
思い切って複数話で1ゲームを取り上げる形態でも良かったような気もします。
光り物ゲーム
インカの黄金に似たゲームというのは
私にはちょっと見つけきれなかったので、今回は同様にお宝(光り物)をテーマにしたゲームを紹介したいと思います。
宝石の煌き 日本語版
商人ギルドの長になって宝石や黄金を確保するという内容のゲームです。
ちょっと値段がしますが、評判も高く面白そうなげーむになっています。
Steamにデジタル版もありますね。
おわりに
ということで放課後さいころ倶楽部の第3話の感想でした。
3話まで見て、やっぱりゲーム場面の尺が少ないです。
あと、3話で気になったのは
綾の姉である花はゲームにほとんど参加してなかった点。
家に招いてくれた人をちゃんとメインで参加させないとか実際やったら大顰蹙だと思うんだけど…。
※一応ルール理解が進まないので京子と2人一組で。というフォローはあった。
頼んでもいないのに知らん人勝手に連れてきた(しかもヤンキー)からお前は参加させないという高校生組の圧力が言外にあるのかもしれない。それに異を唱えない京子も含めてある意味冒頭の集団いじめシーンのオマージュ。
結局4人でやるならなおさら原作準拠のねことねずみの大レースで良かったんじゃないの?って気がする。京子抜きで(・_・)
ということで、尺の都合で説明が飛ばし気味だったゲームのルールなどをしっかり見直して内容を把握するにはブルーレイですね!(ダイマ)
またカットされたねことねずみの大レースを見たい場合は
単行本をチェック!(ダイマ)
さて、次回第4話のゲームはニムトのようです。
定番中の定番カードゲームがどのように描かれるか楽しみです。