Steam版Model Builderデモ版を遊んだ感想 | あくまでも雰囲気ゲー

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レビュー

Steamでプラモデルやフィギュアを作るゲーム

Model Builder

のデモ版を遊んでみたので感想を書きます。

なおこちらはGMG(Green Man Gaming)がパブリッシャーのようなのでリリース時にはGMGでセールがあるかもしれません(ないかもしれない)。

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よくある〇〇シミュレーター系を脱してはいない

戦闘機(スピットファイア)の素組やフィギュアの塗装などを行います。

前説

管理人はプラモデル制作が趣味でして、
主にガンプラを作りますがたまにスケールモデル(戦闘機)も作ったります。

プラモ製作時には表面処理、合わせ目消し、プラバン加工によるディテールアップ、スジボリでオリジナルのパネルライン作成、エアブラシ塗装までを行うという感じです。

という感じでして

初心者からは脱却したと(勝手に思ってる)けど、かと言ってもの凄い上級者でもない…というザ・中級

という感じです😥

なお本ゲームで出てくるようなフィギュアについては全く知識がありません💦

というようなプラモデル作成レベルの人が以下Model Builderを遊んだ感想となります。

今回は、デモ版のCAREERモードで遊びました。

プラモデルづくりの雰囲気は体験できるが現実とはかけ離れている

と、⬆の表題で書いた通りの感想です。

私は本作を、もっとプラモを一からリアルに作るような濃厚なシミュレーターなのかと思って期待していたのですが、
どうやらこのModel BuilderはPC Building Simulator等に代表されるような〇〇製作系シミュレーターの粋を脱してはおらず、あくまでもプラモデル製作を超簡易にゲームの世界に落とし込んだシミュレーターになっています。

ですからガチガチの模型づくり体験シミュレーターではなく、
おもちゃを修理するゲームToy Tinker Simulatorのゲーム性に近いものがあると感じました。

本作がそこまでリアルではない事の一例として
例えばチュートリアルでおこなう、ランナーからパーツを切り離す工程があります。

ゲーム中では画像のようにツールでカッターナイフを選び
ランナーにマウスカーソルを当てるだけでカット完了です。

これが現実なら、まずカッターナイフは使わずランナー切り離しにはニッパーを使います😥
(ていうかプラモデル作りにはカッター的な場面では少なくともデザインナイフを使う)

現実では一度目のニッパーはランナーのパーツから少し離した位置に入れ、
パーツを切り離した後で今度はパーツに近い位置かつパーツのギリギリはカットしないように余分なランナーを切り離します。

2度切りでパーツギリギリを攻めると切断時に「えぐれ」が発生しやすく、素組み派の方はその後の工程が厳しくなってしまいます😥
塗装派の場合はパテ盛りや同色ランナーをラッカー溶剤等で溶かして盛り付けてえぐれの修正を行えば問題ありませんが、このような工程は無駄ですので、2度切りでややランナーをパーツ側に残すようにします。

2度切りの後はパーツに少し残ったランナーをヤスリがけやデザインナイフで慎重に削り整面を行います。

ヤスリがけも320番手→400番手→600番手という感じで徐々に番手を上げることでランナーゲート跡をなるべく目立たないように作業します。

…という感じで実際のプラモデル作りではランナーからパーツを切り離すだけでもこのような数工程を慎重に行うのですが、このModel Builderはその辺りの工程は無くサクッと完了です。

ですのでプラモデル製作らしきなにかを超簡易に体験するのが本作のゲーム性かと思われます。

もちろんまだデモ版なので今後超リアルシミュレーターに変身する可能性が0ではないですが、おそらくそこまで激変はないのではないかと思います😥

カメラの操作性があまり良くない

Model Builderのデモを遊んで感じたのが、カメラの操作性があまり良くない点です。

プラモデルは複数のパーツを組み合わせるものが多いです。
本作でもパーツ同士を接合する際にカメラを動かして場所を合わせる必要があるのですが、この操作性がとても悪くてストレスが溜まりました( ´Д`)
今後操作性の改善を期待したいですが、はっきり言ってゲームシステムを根幹から変えないと難しそうに思えるので厳しいかなぁ…というのが感想です。

なお余談ですが、本作でプラモデルのパーツを接合する場合、
パーツ同士の場所を合わせるだけで終わります。
接着剤を塗るという現実世界の要素は入っていません。

現実では接着剤(プラセメント)を塗って1分ほど待つことでプラを溶融させ、パーツ接合時にプラ同士が溶けて合わせ目を塞ぐ→接着・乾燥後(厳密には乾燥ではなく化学反応の終了ですが)にヤスリがけで合わせ目消しを行うという作業が入ります。

あるいは速乾タイプの接着剤でとにかく早くパーツをくっつけてしまって合わせ目消しは後からパテ盛りを行いヤスリがけを行う、
あるいは合わせ目に瞬間接着剤を塗って作業時間を短縮するなど、一言に接着と言ってもかなり取れる手法の選択肢が多く奥深いものです。

またパテ盛りも、ラッカーパテ、ポリパテ、光硬化パテ、タルクパテなどなど選択肢が多数ありそれらを適材適所で使い分けていくという苦労&楽しさがあります。

本作ではそういった要素は少なくともデモ版をやる限りでは入ってなさそうでした😥
あくまでも簡易なプラモデル作りの雰囲気を楽しむということだと思います。

(ただし、Steamページにある動画では鉄ヤスリを使った加工が出てくるので、もしかすると製品版では何らかの作業工程をよりリアルにする要素があるのかもしれません。)

エアブラシ塗装はあるけどマスキングが無いので地獄

また本作ではエアブラシ塗装の要素がありデモにおいてもフィギュアを塗装する工程が盛り込まれています。

エアブラシは口径を簡単に調整できるので、現実にもこの機能がほしいなぁとちょっと思いました😊
ただエアブラシ塗装はありますが、パッと見たところマスキングの概念は見当たらず、ブラシで吹くだけという現実では発狂しそうな塗装をやることになります(›´ω`‹ )

マスキングテープにしろマスキングゾルにしろ導入してほしいところですが、そこまでやると面倒なのでカットされているのかもしれませんね。

なお説明書を読んでも何をすれば良いのかさっぱりわからないこの塗装ですが、フィギュアの爪にエアブラシを吹いたらOKになりました( ´Д`)

おわりに:どういう層を狙ったのか分かりにくい

ということで、Steam版Model Builderのデモ版を遊んでみた感想でした。

遊んでみて、このゲームはどういった層を狙ったものなのだろうか?と少し考えてしまいました。

  • 普段からプラモデルを作って楽しんでいる人には物足りないと思います。
  • かと言って、Model Builderを遊ぶ→よし、リアルのプラモデルも買って作ってみるか!😊というふうにもなりにくそう…😥

ということで色々考えてみたんですが、
本作はプラモデルに興味があるんだけど、家庭の事情で作れない、特にエアブラシを住宅環境の問題で使えないという方には訴求力があるのかもしれないという結論に一応しました。
が、本作のエアブラシは簡易なことに加えてブラシコントロールがしにくいのでちょっとそれも現実とかけ離れてるしなぁ…という感想です( -_-)

今回遊んだのはあくまでもデモ版なので今後ゲーム内容が変わるかもしれません。
ですが、例えば、例えばですよ、Mod等ですでに廃盤になったプラモデルが導入されて、現実世界では入手不可能なものを実際に作るかのように楽しめる…というふうな方向性にはなり難い気がします(私は最初そういうのを期待していた)。

本作はまだリリース日は未定ですが、とりあえずいきなり製品版を買うよりも
デモ版をやって内容を体験してみるのが良いと感じました。

私は、普段プラモデルを作るのでゲームのテーマとしてはとても興味あるけど、今の状態であれば買わずに見送りかなぁと思います😥
私が勝手に期待してただけなんですが、ちょっと想像していたのとは違いました。

以上、Model Builderの感想でした。

それでは( •ܫ•)

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