Steam版ブレイドストーム百年戦争&ナイトメアの序盤を遊んだ感想です。
ブレイドストーム Win10での動作は問題なさそう
Steamのブレイドストーム 百年戦争&ナイトメア
の百年戦争編の序盤を数時間遊んだ感想となります。
まず前回、Steam版はWindows10でも動くということを記事にしました。
その後数時間遊んでみたのですが、動作には特に問題なさそうです。
今のところフリーズ等は一切発生しておらず終始安定しております。
(Win10 Pro 21H2、Ryzen 5 2600X、GTX1060 6G、メモリ16G環境)
ただし前回触れたボタン表示をゲームパッド用に置き換えるModはやはり使えないようです。
何度かチャレンジしたのですが私の環境では無理でした😥
なおボタン表示Modに関して海外の方が、チュートリアル前に導入するとゲームが進行しないという症状を挙げておられましたが、私は一切そのような事はありませんでした。
- Steamでインストール→ブレイドストームの初回起動前にいきなりModを入れる
- 一度アンインストール→再インストール→チュートリアル終了→Modを入れる
の両方でテストしましたが動作が不安になるということは私の場合はありませんでした。
もっともModでボタン表記が変更されていないので、実はModそのものが適用されていないだけなのかもしれません😥
ブレイドストーム 序盤を遊んだ感想
以下序盤も序盤の範囲ではありますが感想を書いてみたいと思います。
シナリオは百年戦争編を選択し、Xbox360コントローラー(有線)で遊んでいます。
また記事中のボタン表記はコントローラーのものとなります(キーボードではありません)。
爽快感のない無双
ブレイドストームを数時間遊んで私が感じたのは
爽快感の無い無双
という印象。
このゲームは少人数の部隊を率い兵科ごとの特性を生かして戦うという性質になっています。
兵科ごとに3つの特殊攻撃を持っておりX,Y,Bのボタンごとにそれぞれスキルが割り当てられています。
基本はマップを移動し接敵したらこれらのスキルを使って戦うのですが、スキルにはチャージタイムが設けてあるため連発はできません。
画面右下隅、黄色ボタンの「タックル」を使った瞬間。チャージタイムが発生しています。
通常攻撃もRBボタン押下で可能ですが、こちらも連続攻撃にはならず一定の間隔を挟むようです。
連打してもなにもせずに敵の前で棒立ちになっていることが多いです😥
以上の特性より無双シリーズのようにボタン連打や、押すボタンによって攻撃が分岐してコンボが～というような事はほぼできないと言っていいでしょう。
(まだ兵科を数種しか試していないので場合によっては連鎖攻撃ができる兵科もあるかもしれません)
またプレイヤーの分身である隊長キャラも自分だけガンガン動けるということもなく、あくまでも部隊を率いて一緒に戦うスタイル。
ですので無双とは違ってどんどん自分たちだけ敵陣に飛び込んで暴れまわって倒すというようなプレイスタイルは取りづらくなっています。
戦闘に無双シリーズのような一騎当千の爽快感を求めてブレイドストームを遊ぶと期待とは異なる結果になると思います。
なおアクション要素はあまりありません。
戦場をうろうろ移動してスキル発動するときにボタン押すだけです。
アクションが苦手な人でも苦にならずに遊べると思います😊
敵陣を確保しマップを攻略する楽しさ
無双ような爽快感は無いと書きましたが、それは決してネガティブな要素になっていないのがブレイドストームの特徴です。
戦闘の基本はマップ上にある敵の拠点を落として自分たちの領土にしていくのが目標となります。
ステージ開始前に詳細な状況と目標説明があるので理解しやすい
このマップが広く進軍ルートもいろいろと練ることができます。
マップのどの位置から出撃できるかを細かく選択できます。
また自分たち単独で敵陣に突っ込んでいって拠点奪取というのもやりにくいゲーム性です。
そこで味方のAIキャラと一緒に進軍して戦っていくことが求められます。
味方が敵を引き付けている間に自分たちは裏に回って攻撃ーというような事もできるため軍団で戦ってる感が出るのが良いところです。
なお序盤の1戦目2戦目あたりは自キャラが弱くてなかなか敵を倒せないと思います。
(ここのバランスはちょっと厳しい気がする😥)
が、ミッションをこなして経験点を貯めていきレベルを上げていけばそのうち周囲よりもずっと強くなれるので大丈夫です。
…ただ、ミッションを5、6戦もすれば周囲より強くなりすぎて、単独で突っ込んで敵拠点の奪取もできなくはありません。
このあたりのバランスがどうかというのはちょっと気になるところです。
ブレイドストームのイマイチな点:とにかく説明不足
ブレイドストームのイマイチな点をいつくか挙げます。
まず最初に感じるのがゲーム内説明の圧倒的な不足です。
操作方法、ステータス育成の意味、雇用、戦旗といったゲームシステムをユーザーに説明するという姿勢があまりにも不足しているので遊ぶ側は何をすれば良いのかが全くわからないという突き放した設計になっています。
戦闘についてはやっていけばそのうちコツを掴めてくるのでまだマシなのですが、ゲームシステム関係が壊滅的になっています。
ブレイドストームには兵法書というものがあり、そこにミッションで獲得したスキルポイントを割り当てて自キャラ(自軍)を強化していきます。
しかしこの兵法書システムが異様なまでに分かりづらい&ろくな説明もありません。
兵科毎に兵法書がありその中には攻撃、防御、統率、研究の4項目が設けられているためそれぞれにスキルポイントを振れば強くなるんだろうな―というのはなんとなく理解できます。
が兵法書自体にもレベルというものが設定してあり、上記4項目とは別にこの兵法書レベルも好きに上げられます。
兵法書レベルを上げることの説明が無いためその意義がよく分かりません。
先述の4項目をMAXにしてから上げたほうが良いのか、それとも関係なく兵法書レベルを上げたほうが良いのか、そして上げるメリットが今一つわからんのですよねえ( ´Д`)
雇用についても意味不明となっています。
ブレイドストームの公式スクリーンショット等をみるとどうも移動中に十字ボタンで複数兵科を切り替えて遊べるような雰囲気になっているので、おそらくこの雇用で兵科を連れて行くのだろうと思われますが、雇用してもいざ戦闘に出ると雇ったはずの兵はいません(´･ω･`)
この辺、ゲーム中に何も説明がありません。
戦旗も意味不明です。
戦旗という旗を設定することでさまざまな恩恵をもたらすことが出来、見た感じXYBボタンに割り当てられるようなのですが、旗を設定してもミッション中に何もできません。
もちろんこれもゲーム中に全く説明がありません。
装備システムもとてもわかりにくくなっています。
私の現在の兵科は長剣兵ですが、剣をお店で購入し装備しようとすると、今度は長剣兵の兵法書から更に分岐した長剣の書・長剣、騎馬の書・剣といった複数の箇所のどこに装備するか？と聞かれます。
もちろんこれも全くゲーム中に説明がありません。
武器はこれらの兵法書に対して装備するような感じになっていてキャラが装備するわけではないのも直感的にわかり辛い。
強いて言えば率いる軍団の兵法書ごとの兵科全員に武器を装備させるというようなことかもしれません。
が、このシステムのせいで武器を大量に買わないと兵科・兵法書を変えるたびにいちいち付け替えが発生します( -_-)
ものすごくめんどくさいしお金も必要なのであまりよい仕組みとは思えませんでした。
こんな感じでこのブレイドストームは不親切を通り越してユーザーを突き放したゲームシステムになっていて、作り手側の姿勢に疑問を持ちました。
手抜きとかそれ以前の問題だと思います( -_-)
コーエーテクモのゲームにありがちなこういったUIが極端にダメというのが顕著に現れているのがブレイドストームだという印象です。
私もコーエーテクモのゲームは信長、三国志、アトリエ、その他とたくさんやってますが、このメーカーはとにかくUIを作るセンスが壊滅的でそれがいつまで経っても改善される気配が無いんですよねえ😥
妄想ですけど作ってる側が作りながらUIの判断してるだけで、最終成果物を部外者にまともにテストしてもらってないんだろうなーというのがひしひしと伝わってきます。
それか作り直すのがめんどくさいからテストしても意見を吸い上げないか🤑
ブレイドストームの次回作が出る可能性は少ないかもしれませんが、もしあるならよりユーザーの事を考えたシステム設計に期待したいです。
おわりに
兵法書の「成長率」も説明が一切ないのでこれが何かがわかりません😥
ブレイドストーム 百年戦争&ナイトメアの序盤を遊んだ感想でした。
戦旗や雇用はゲームが進んでいけば開放されるシステムなのかもしれません。
が、そうであるのならば、使えない状態の時はロックしておかないとユーザーが混乱するだけです。
こんなの普通にテストしてればわかると思うんですが…😥
いろいろ不満も書きましたが、「じゃあブレイドストームはクソゲーなのか？」と言われると、
なんかこのゲームって言葉にはできない不思議な魅力があるんですよねえ
戦闘は地味だしシステムはクソいまいちだし、パッと見も実際やっててもダメなゲームっぽく思えるんだけど、
遊ぶとそれを通り越した妙な面白さを感じる不思議なゲームというのが私の感想です😅
正直、これで不便さやダメなシステムが最低限まともなものであれば、もっと人気が出たんじゃないかなぁと思います。
決戦シリーズの流れを組むゲームはこのブレイドストームが最後の作品になっています。
このシステムを踏襲したゲームが今後出るかはなんとも微妙な立ち位置だと思いますが、数年前にコーエーテクモは「600万本売れるゲームを作る」と妄言高い目標を掲げていますので、それがブレイドストーム2であることに期待したいです(まあ無いと思うけど😅)。
ブレイドストームをオススメするかどうかを聞かれたら正直なところ万人には勧めにくいです💦
無双シリーズが好きな人にはそれほど爽快感もないし、かと言って国取りの面白さがあるかと言われるとただマップの陣地を奪う小競り合いで微妙なので三国志や信長の野望ファンにも押し難い。
でもこのゲームにはなんか妙な面白さがあるのは確か。
傭兵としてフランス軍とイギリス軍の両方を行ったり来たりして遊ぶのでたまに戦場で自分と敵がどっちだったかわからなくなります😅
ただこれってゲーム最初のムービーで出ていた「どっがどっちだか」ってセリフをとてもよく再現してるんですよねえ。
ここはうまくゲームシステムに落とし込んであるなぁと感じました。
ブレイドストームはダメな点がとても多いんだけど、このようにキラリと光る部分もあるのが魅力です。
私のオススメ度は、
セールで大幅安でどうしてもやりたかったら買っても良いかも？？
という評価にしたいと思います😅
現段階の評価は100点満点で70点って感じでしょうか。
合う合わないが大きいゲーム性(システム)だと思うので、セールでも買わなくてもいいかもしれないというのが正直なところです。私は好きだけど😅
コーエーテクモの他のシリーズとは違って、ブレイドストームはブレイドストームという単独の存在だと割り切って買ったほうが良いと思います。
期待しないで気が向いた時にミッションを少しずつこなしてちまちま陣地を取って遊ぶなら良いゲームだと思います。
ブレイドストームはクセがあるゲームなので過剰な期待はせずに穏やかな心で臨めばそこそこ楽しめると思います。
それでは( •ܫ•)
