Tobii Eye Tracker 4C レビュー #5| Euro Truck Simulator 2(ETS2)編

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アイトラッキング&ヘッドトラッキングシステム、
Tobii Eye Tracker 4Cのレビュー5回目です。

関連記事はこちらから読めます。

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今回はTobii Eye Tracker 4Cを
Euro Truck Simulator 2 (ユーロトラックシミュレーター 2、略称 ETS2)
で使う方法について簡単に紹介したいと思います。

Tobii Eye Tracker 4Cはこちらの商品となります。

スウェーデンのTobii本社に確認した公式販売製品です

ユーロトラックシミュレーター2の名称が長いので、以下本文中ではETS2と記載します。
また今回の内容はアメリカントラックシミュレーター(ATS)でも同様に機能するとのことです。

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ETS2でTobii Eye Tracker 4Cを使う

これまでのいきさつ

これまでETS2でTobii Eye Tracker 4Cを使う際は外部ソフトvJoyを別途インストールし、そちらと連動させることでアイトラッキングシステムを使うという仕組みになっていました。

しかしこのvJoy、
Windows10のビルド1809においてインストールが完了できないという不具合が長く続いており
またvJoy自体も古いアプリのため対応が困難な状況が続いていました(*_*)

そこでETS2の開発販売元であるSCSとTobii社が協力して、ETS2のゲームバージョン1.35以降はゲーム内でアイトラッキングシステムを公式サポートする流れとなりました。

詳細はこちらのページを御覧ください。

Just a moment...

Tobii Eye Tracker 4C をETS2で使う際の注意点

Tobii Eye Tracker 4CがETS2のゲーム内で直接サポートされるのは

ETS2 Ver1.35以降

となります。
Ver1.34以前であれば引き続きvJoyを介したトラッキングとなりますので注意してください。

また当記事執筆時において開催中のETS2 Ver1.35オープンベータテストでも
Tobii Eye Tracker 4Cとの連動が可能です。

もう一つ注意点として、

Ver1.35以降で使う場合はTobii Game Hubを無効化しておく

必要があります。
これは現時点でのTobii Game Hub内の設定とETS2のゲーム内サポートが競合してしまうためです。

※今後時期を見てTobii Game Hubとの競合は解決されるとのこと。

ETS2ゲーム内での設定

Tobii Eye Tracker 4CをPCに接続し、先程の注意事項を確認した上でETS2を起動します。

※視線バブルを描画するTobii Ghostも起動しておいたほうが良いと思います。

ゲームを起動したらオプション→コントローラーへ進みます。

※以下、画像内の青いバブルはTobii Ghostによるものです。

コントローラー設定画面

ページの一番下に「アイトラッキング」という項目が追加されています。
以前はなかった項目です。

アイトラッキングの箇所にチェックを入れるとTobii Eye Tracker 4CとETS2の連動が行われます。

また「調整」という箇所をクリックすると。

一番上の「ヘッドトラッキングを有効にする」にチェックを入れると
頭の動きを認識するようになり、アイトラッキングだけの場合に比べ
て頭を動かしたり運転中に脇見をした時の動きがより連動します。

また「ヘッドトラッキングモード」の項目の選択に応じてヘッドトラッキングの振りの感度が大きく異なる印象を受けました。

設定画面の下の方も見ていきましょう。

このように事細かに調整項目があります。

ただ正直な所、何をどう設定すればいいのかすらよくわかりません(´・_・`)
自分好みにするには試行錯誤しながら詳細を詰めていく必要がありそうですね。

またアイトラッキングの項目に関してマニュアルが充実することを期待したいです。

実際にTobii Eye Tracker 4Cを使ってETS2で運転してみる

さっそくですので実際に運転してみました。

コーナーの先を見ることで視線方向にキャビンを振ってくれるので
より曲がりやすくなりました。
普通にモニターだけを見て運転しているのに比べて自然な運転に近づいた感じです。

脇見をしてみます。

脇見をすることで横方向がより確認しやすくなりました( ‘ω’ )و

脇見についてはヘッドトラッキングモードを「ダイレクト」よりも「ダイナミック」にしたほうがより追随性が増して良さそうに感じました。

 

ただ問題もあります( -_-)

視線or頭をあまりにも急激に画面外に振ると、強制ポーズになります。

設定項目の「オートポーズモード」と関係しているのかもしれませんが設定を詰めきれていないので詳細はまだ不明です。

そこまで激しく横を向かなくてもポーズがかかることがあり
この辺りを含めて設定項目を細かくチェックし、
自分好みかつ自分の視線や頭の動きをよく把握した調整を行う必要があると感じました。

ETS2での使用まとめ

以上、Tobii Eye Tracker 4CとETS2の連動について簡単な紹介でした。

まず一番大きいのが
vJoyとWindows10の1809問題で使えなかったTobii Eye Tracker 4Cがやっと使えるようになった事。
しかもETS2のゲーム本編で正式サポートされるようになったのは大きな進歩です。

これで個人的にもTobii Eye Tracker 4Cを購入した大きな目的の一つを達成することができそう(・∀・)

 

一方問題点は、

設定項目が膨大で何をどう調整すれば良いのかを手探りで考える必要がある

ことでしょうか。
また現在はあくまでもベータ版での使用なので今後色々と設定なり挙動なりが変わる可能性もあります。

側道から本線への進入時も確認しやすく

それから酔いについても触れておきます( ‘ω’ )

アイトラッキングとヘッドトラッキングを有効にすることで、
キャビン視点はそこそこ揺れる事になります。

ただ、例えばFPSのシューター等に比べれば酔いを感じませんでした。
というか運転しても全く酔いませんでした。

個人的に3D酔いには相当に弱い方だと思いますが、それでも気分が悪くなったりということはなかったです。

ただ配達を長時間続けたり、北欧のグラベルロードなどを運転するとまた感じ方が変わってくるかもしれません。

とりあえず

  • トラッキングに関してはほぼデフォルト設定で
  • 15分ほどの短時間
  • 主に高速道路を運転

した範囲では全く酔いませんでした🚚

今後ETS2のVer1.35が正式リリースされTobii Eye Tracker 4Cが公式対応になればより使いやすくなりそうです。

セッティングについてはとても細かいのでなかなか大変そうですが、少しずつ調整して自分の理想の環境を作る楽しみもありそうです。

今後もETS2(及びATSも)とTobii Eye Tracker 4Cについて情報が出てきましたら紹介してみたいと思います。

それではまた( ゚д゚)ノ

↓こちらのAmazon商品が日本でのtobii公式の販売先となっています(スウェーデンの本国サポートに確認済み)。
他で購入した場合サポートが受けられるかは不明です。

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