大自然を舞台にハンティング(狩猟)を楽しむゲーム、
theHunter Call of the Wild(Steam版)
にTobii Eye Tracker 4Cを使ってみたのでそのレポート・感想です。
アイトラッキング&ヘッドトラッキングシステム
Tobii Eye Tracker 4Cの関連記事はこちらから読めます。
今回使うTobii Eye Tracker 4Cはこちらの商品となります。
Tobiiのサポートの方に聞いたところ、
日本ではこちら⬆のリンク先から進めるAmazonの販売商品が公式の販売品とのことでした。
その他の並行輸入品だと公式からサポートが受けられるかは不明(たぶん無理)ですのでくれぐれもお気をつけください。
アイトラッキングとオートエイムは便利。しかしTobiiGhostの表示方法にやや難あり
theHunter Call of the Wild+Tobii Eye Tracker 4Cでできること
theHunter Call of the Wildはゲーム自体が公式にTobii Eye Tracker 4Cに対応しています。
Tobii公式のtheHunter Call of the Wildに関するページはこちらです
theHunter Call of the WildとTobii Eye Tracker 4Cを組み合わせてできる主な機能は次のようになっています。
- クリーンUI:移動中など不要なときはUIを非表示にする
- Aim at Gaze(オートエイム):銃を構えると視線の位置に銃のオープンサイトやスコープを自動移動させる
- 拡張ビュー&ヘッドトラッキング:目線+頭の位置を動かすことゲーム内カメラを動かす
- 視線で双眼鏡
- ダイナミックライト
特にAim at Gazeで視線の位置に自動で照準を持ってくる機能がかなり便利です。
では実際にtheHunter Call of the WildでTobii Eye Tracker 4Cを使ってみましょう。
theHunter Call of the Wild内でのTobii Eye Tracker 4C設定
![わんこ](https://steam4.com/wp-content/uploads/2018/08/dog480.png)
以下の画像はTobii Ghost(視線をバブルで描画)をONにした状態ですが、OFFでもトラッキング機能は使えます。
Tobii Eye Tracker 4CをPCに繋いだ状態でtheHunter Call of the Wildを起動し、
タイトル画面で「設定」の項目に進むとアイトラッカーの箇所が選択できるようになります。
Azeronでもバッチリ遊べましたので参考までに。
操作が楽でいいですよ(・∀・)
![](https://steam4.com/wp-content/uploads/2019/12/Azeron1-0-160x90.png)
設定項目はこんな感じです。
トラッカーの感度・スピードなども細かく設定できます。
合わせて、theHunterのゲームそのもののマウス操作感度の設定もありますので
そちらと組み合わせて自分なりのベストな状態を探っていくことになります。
theHunter Call of the Wildに限らず
Tobii Eye Tracker 4Cではアイトラッキングシステムと
ゲーム自体の感度のすり合わせ作業が最初はやっかいです。
しかしこればっかりは個人で好みが異なりますので
自分で試行錯誤して最適解を探るしかありません(・_・)
さて、今回theHunter Call of the Wildを試した中で
一番問題に感じたのが画面の解像度の箇所でした。
ウィンドウの箇所をフルスクリーンにして適用させると
TobiiGhostのバブルが消えてしまいます(アイトラッキングシステム自体はちゃんと機能はしています)。
どうやってもバブルを画面上に表示させることができず、
どうやらフルスクリーン状況下において
TobiiGhostを常に最前面に表示させることができないようです。
(「フルスクリーン」は最前面扱いなので当たり前といえば当たり前なのかもしれませんが…)
このような場合、ゲーム側にボーダーレスウインドウの表示設定があれば
余計な枠表示も無くTobiiGhostを手前に出せるのですが、
このtheHunter Call of the Wildにはボーダーレスウインドウの設定がありません( -_-)
theHunter Call of the WildとTobii Eye Tracker 4Cは
互いに公式対応であることを謳っていますので
TobiiGhostをフルスクリーンでも最前面に持ってこられるようにするか、
あるいはtheHunter Call of the Wildにボーダーレスウインドウの設定をもたせるかをやってほしいと思いました。
ただ、ゲームリリースからかなり時間が経っている現時点において
対策がなされていないので、今後も対応される可能性は
少ないのかなぁと少し残念に感じました(´・_・`)
ですので
結論
theHunter Call of the WildでTobiiGhostを表示させて遊ぶ場合はウインドウモードを選ぶ必要があります。
Tobiiの狙いがどの辺りにあるのか分かりませんが機能の後退は残念です(´・_・`)
theHunter Call of the Wild+Tobii Eye Tracker 4Cで遊ぶ
ではアイトラッキングシステムを用いてtheHunter Call of the Wildを
実際に遊ぶとどんな感じなのか簡単に紹介してみます。
まず最初に感じたのはTobiiが売りにしている
ダイナミックライト
の機能。
これは視線の箇所に合わせてゲーム画面全体の光量を細かく調整する機能。
ですが、これがとにかく視線移動先に合わせて小刻みに光量が変わるので
画面がチラチラしすぎて鬱陶しく感じました( -_-)
感度設定を変えるかダイナミックライトはOFFでもいいかもしれません。
ゲームを進めます。
最初の獲物(鹿)がいました(Ghostの青いバブルの中)。
銃を取り出して構えればオープンサイト(銃の照準)部が
視線の先に来てオートエイムしてくれます。かなり楽です。
オートエイムについて更に紹介すると、
⬆の画像の左下隅、今まさに銃を取り出した瞬間です。
Ghostの青いバブルは前方針葉樹の集まった所にありますが、
この瞬間、実際の視線は赤丸で囲った針葉樹2本の隙間を見ています。
(Ghostのバブルは実際の視線を追随して描かれるので極わずかにラグがあります)
先程の赤丸の所に向けて銃の照準がオートエイム&視線バブルも動きます。
このような感じで照準が目線の先まで自動で移動して行きます(この間はほんの0.数秒)。
獲物を狙う時に素早く照準を合わせてくれるのでとても便利な機能です。
おわりに
以上、Tobii Eye Tracker 4CをtheHunter Call of the Wildで使った簡単なレポートでした。
現状、ウインドウモードでないとゴーストが表示できないのが残念ですが、
オートエイムの機能はとても便利でこのゲームにとても合っていると感じました。
銃を取り出した時にエイムを視線の先に合わせてくれる&画面もそちらを中心に移動するので素早く獲物を狙えます。
なお、Ghostのバブルを表示させなくても
Tobii Eye Tracker 4Cのアイトラッキングシステム自体は
フルスクリーンモードでもゲーム画面の裏側でちゃんと動いています。
オートエイムももちろんできます。
ですので、バブルが別に見えなくても問題ない
という方は気にならないかもしれません。
私はバブル表示が無いとどこを見てるか分かりにくくて
ダメなタイプなので、困りますが…( -_-)
Tobii Eye Tracker 4Cと直接関係はないけど
theHunter Call of the Wildで遊んで困ったのは、
このゲーム、足跡追跡で下を向くことがしょっちゅうあるのでとにかく3D酔いが酷い(›´ω`‹ )
という点。
私は30分ほどで吐きそうになって継続は無理でした。
酔いやすい方は、たとえゲーム内の感度を落としても
とにかく下を向く行為自体が3D酔いに弱い方には致命的なので、
このゲームと御自身との相性を考えられた方がいいかもしれません。
そもそも通常からしてFPSモードなのでこれまた更に輪をかけて酔いやすい…。
まとめます。
theHunter Call of the Wild+Tobii Eye Tracker 4Cは
- オートエイムが非常に秀逸、ゲームが遊びやすくなる
- ダイナミックライト機能は個人的には微妙に感じた
- Ghostの表示にやや難があるがウインドウモードで回避できる
って感じでしょうか。
なんと言ってもオートエイムが最大のストロングポイントだと思います。
「いやいや、ハンティングなのでちゃんと目視と手で狙わないと」
という意見もあるかと思いますが、それはそれとして
「便利だから積極的に使ってゲームを楽しみたい!」
って方にはピッタリな機能です。
theHunter Call of the Wildをとことん楽しみたい方はTobii Eye Tracker 4Cを導入すると便利
という結論でこの記事を締めたいと思います。
それでは( ゚д゚)ノ
Tobii Eye Tracker 4Cはこちら⬆のAmazon商品が日本でのtobii公式の販売先となっています(スウェーデンの本国サポートに確認済み)。
他で購入した場合サポートが受けられるかは不明です。