Steam版 トーチライト:インフィニティを遊んでみたので簡単な感想です。
本作は2022年1月12日よりパッド対応になりました。
以下マイクロソフト純正のXbox360ゲームパッドで遊んだ感想となります。
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記事内で引用している画像の著作権はXD社にあります。
トーチライト インフィニティの位置づけ:中華企業による新たなシリーズ作品
トーチライト:インフィニティはハックアンドスラッシュゲームの大人気シリーズトーチライトシリーズの最新作という位置づけになっています。
ただこのトーチライトシリーズですがII→IIIの間にスタッフがごっそり変わり、さらに開発会社を変更したIIIの評判は今ひとつ(色々と問題があるのにゲームアップデートをストップするなど💦)、更に本作インフィニティに至ってはスマートフォンと共通のUIでゲーム内容もスマートフォンアプリを意識した作りになっており、ログインボーナスや課金ガチャなどが導入されています。
そして一番の大きな要素として本作はパブリッシャーがもはやGearbox Publishingではなくなり、開発もI&IIのRunic Games、IIIのEchtra Inc.でもなく、パブリッシャー&デベロッパー共にXD Inc.という中華会社になっている点でしょうか。
なおIとIIのGearbox Publishingは2021年に買収されEmbracer Groupの配下になっていますが、会社としてはちゃんと存続しており、現在もパブリッシャーとして活動しているようです。
ですのでトーチライトシリーズの権利が完全にXDに移ったのかどうかは、私もシリーズのファンとして気になります。
そこでXDとトーチライトシリーズの関係について私なりに調べてみました。
次のICBC 中国工商銀行の企業レポートを御覧ください。
https://img3.gelonghui.com/pdf/155fb-db5ef567-b745-4903-8cec-b02838405d3d.pdf
※PDFはリンクが貼れないのでURLをコピーしてブラウザ貼り付けで御覧ください。
※以下このPDFの内容が正しいとして話を進めますが、内容の真偽のほどは私には分かりませんので、ご了承下さいm(_ _)m
こちらのレポートの21ページ目、Online Game Pipelineの項の3)がポイントになりそうです。
画像で引用します。
赤線を引いた箇所、
Torchlight: Infinity. Licensed from the popular IP “Torchlight”,
これを読むとトーチライトインフィニティは有名なトーチライトIPからLicensed from状態、つまりライセンスを受けているという意味でしょうか。
私の英語読解力だと、本作は完全にトーチライトのIPを取得して作ったというよりもEmbracer Groupから本作制作に際しライセンス貸与を受けて作っているーという感じに受け取りました。
(私の英語力は低いのでそういう解釈でいいのかどうかは不明です😅)
以上が私の調べたXDとトーチライト:インフィニティの関係です。
何れにせよ、本作は過去のトーチライトシリーズとは全く異なるパブリッシャー・デベロッパーが新しく作ったトーチライトの新作ということは間違いなさそうです。
そしてライセンスがあるということは正当なシリーズ作品ということでもあります。
トーチライト:インフィニティ感想 ハクスラよりもアクションゲーム寄り
本作の位置づけがはっきりしたところでゲームの感想に移ります。
私はトーチライトIIをそれなりに楽しく遊んだのでトーチライトシリーズに好印象を持っています。
トーチライトIIの良いところを挙げると
- しっかりとしたハックアンドスラッシュのゲーム
- ペットを連れて歩けて楽しい
- ハクスラとしてとても質の高いゲーム
- 他の多くのハクスラにはない、明るく雰囲気のゲームデザインがとても好印象。ゴア表現はない。
という感じです。
特に最後のゴア表現がないところが私がトーチライトIIが好きな最大のポイントです。
多くのハクスラにありがちな暗く陰鬱でジメジメした雰囲気とは無縁なのがとても好印象です🙂
さて本作インフィニティですが、トーチライトシリーズの持つ、明るい雰囲気のグラフィック・ゲーム性はしっかりと引き継がれています。
それどころか本作は完全日本語対応の上、ボイスも日本語で声優さんが結構な長台詞をガンガン喋ってストーリーが進んでいきます。多分、フルボイスだと思います。
率直に言って、これはそうとうお金をかけて作ってるなーと思いました(゚д゚)
グラフィックもとても綺麗で楽しく遊べるゲームになっています。
ただ30分も遊ぶと、あれ?なんかこれ違うんじゃないのか?コレジャナイ…😥と感じてきました。
以下、挙げると
●ボイスでストーリーを語ってくれるので没入感は一見高そうだが、プレイヤーは割りと置いてきぼり
プレイヤーキャラクターの相方となるキャラがガンガン喋り、また他の登場人物もどんどん喋ってストーリー概要を伝えてくれるんですが、かと言って内容が理解しやすいわけでもなく、どちらかというとプレイヤーは置いてきぼりで状況説明だけがどんどん進むような印象を受けました。
声優さんの演技も良く、グラフィックもきれいで、これでもかと説明が入りますが、肝心の内容はわかりにくい。
また過去の記憶?のような演出も随所に入るんですが、この演出、何がしたいのかさっぱり意味不明なんですよね。
よく分からん人の残留思念のようなものがフルボイスでなんやかんや喋るんですが、断片的で順次ストーリーとして繋がってるような解釈もしにくく、またプレイヤーである私から見たら、いやそんな事を唐突に地面から言われましても…(´・ω・`)って感じです。
これは中華企業の制作ということで日本人の私とはいろんな感性が異なると思うので、なかなかそういったストーリーの伝え方・受け方のすり合わせ等が難しいとは思いますが、にしても私は見た目、声優の豪華さに比べて、脚本がいまいちというかもう少しなんとかなったのではないかという気がしました。
あ、なんとなく思ったんですが、UBIのゲームにありがちな「ストーリーとしてなんかキャラが喋ってるんだけどあちこち端折り過ぎで一向にプレイヤー側に中身が伝わってこない&伝えようという意思も見られない」という、あの感覚と近しいものを感じます。
「おいおいUBIや、もう少し丁寧に作らないとこれじゃあ作ること自体の意味すらないやろが(´・ω・`)」という感じのアレよアレ😅
この辺りのものづくりやストーリーテラーに関するところは日本人と外人では感覚が違うのかもしれません💦
●UIがスマートフォン準拠でPC・パッドだととても操作しにくい
ゲーム中のキャラクター移動なり、攻撃なりはパッド操作でとても快適に遊べるのですが、UIがとにかく使いにくくて困ります😥
画面上のメニューアイコンには十字キーのショートカットが割り当てられているものもありそれは使いやすくて良いのですが、いかんせん本作はメニュー項目がとんでもなく多いので、それらを開くには右アナログスティックでカーソルを操作してアナログスティックのクリック(いわゆるR3ボタン押下)で決定するという操作が必要です。
そして問題はメニューに入ったあとのページスクロールがR3押下しながらスティックの移動なんですが、これがうまく機能するときとしないときがありUIの設計が根本的に使いにくい。
内部スクロールがある箇所はパッドのLB、RBやLT、RTで上下ページ送りできるスタイルにしてくれれば良いんですが、それが無いので操作が非常に難しく、また思う通りに操作できないことによるイライラやストレスが溜まり続けます。
このUIに関してはPC向けに根本的に作り変えないとおそらく良くはならないと思うので、今後もあまり期待はできないかもというのが私の率直な意見です。
まだアーリーアクセスなので改善に期待はしたいですが…
●ハクスラとして面白くない(⬅これが致命的😥)
私が率直に思ったのはトーチライト・インフィニティ、単純にハクスラとして面白くないです。
なんかこう違うんですよねえ。漂ってくるコレジャナイ感…😥
まず、マップは範囲攻撃兵器が常に攻撃を仕掛けてくるので普通にのんびり歩くことができません。
また敵の配置も画面の範囲外から急に飛び出てくるのでビクッとしながら攻撃ボタンを押す、また視認しにくいところからいきなり出てくるのでビクッとしながら攻撃ボタンを押すの繰り返しで、実にいやらしい作りになっています。
ボス戦もマップ上の範囲攻撃をいかに回避して攻撃ボタンを押すかという作りになっていて、ハクスラよりもアクションゲームとしての比重が高めになっています。
またマップは小さなエリアで区切られた基本的に一本道のマップになっていて、トーチライトIIのような広いエリアを自分で探索する楽しみのようなものは今のところ感じられませんでした。
ハクスラ要素ですが、確かに敵を倒せばアイテムをドロップします。
が、これがUIの操作方法がムカつくぐらいストレスフルなのと相まってアイテム確認・装備等でイライラしてちっとも楽しめません。
それにアイテムもバカスカ落ちるという訳ではなく、ちょこっとだけ小出しに落ちる感じなのでガンガン装備を変え、整えるハクスラというよりも面倒くさいアクションゲームをやってるような感じになっています。
(このドッロップ周りは今後課金要素と関係してきそうな気もしますが…
そう、本作はハクスラというよりも移動が面倒くさくて回避スキルによる回避を頻繁に求められるアクションゲーム成分が高い作りになっています。
ですので本作はハクスラとして遊ぶのではなくこれはアイテム拾いによるキャラ強化要素のあるアクションゲームなのだと思って遊べばワンチャンスあるかもしれません。
おわりに
ということでトーチライト・インフィニティの序盤を遊んだ感想でした。
が序盤で私はこのゲームはもういいやとなってしまいました。
要所要所でムービーが入ったり、キャラ育成もスキルの取得やブースト要素の組み合わせなどキラリと光る面白そうで良さそうな要素もいっぱいあります。
ですが、いかんせん肝心のハクスラ要素が面白くないんですわ😥
いや決してクソゲーじゃないんですよ。むしろ良質なアクションゲームだと思います。
が、私はアクションゲームがしたいわけではなく、IIIがコケた今、ハクスラとしてのトーチライトIIの正当進化を期待していたのですが、どうやら現状を見るとおそらくそういった方向には向かわないんだろうなーと思います。
また本作にはとにかく沢山の課金要素があります。
基本無料のゲームなのである程度の課金要素はありだとは思うのですが、結構な数が用意さているので今後課金圧が高くなる可能性はありそうです。
Steamのレビューを見ると課金圧は低く、課金の必要はないという好意的なレビューが多く見受けられます。
がそれは先月までの話。
2023年1月12日よりスタートしたシーズンではキャラ解放や育成の有利さ等のために課金要素がけっこう盛り込まれています。
無課金でもひたすら時間をかければそれらが開放されるのかは不明ですが、ざっとみただけでも課金要素多いな―という印象を持ちました。
もちろんまだ早期アクセスゲームの段階なので、これから更に内容が良くなり、洗練化されていくと思います。
そしてワンチャンスあればハクスラ成分高めに寄せてくるかもしれません、
がもう一つ本作に付け加える不安要素として公式Discordの問題があります。
詳しいことは省きますが、本作の日本語担当のスタッフはどうやら日本語が使えるだけの別国籍の人物のようで過去に日本人ユーザーと色々とトラブルを起こしているようです💦(今もその人物が担当なのかは分かりませんが…。)。
公式の人間がこうだと、もし課金周り等でなんかあった時に対応とか大丈夫なのかしら?😥とユーザーとしてはちょっと心配です。
※詳細を知りたい方はDiscord内をご覧ください。
私は本作、トーチライト:インフィニティにとても期待していたのですが、現状では求めるゲーム性とは異なるようなのでプレイは一旦ここでおしまいにしたいと思います。
今はただ、本来のGearbox Publishing監修によるハックアンドスラッシュゲームとしてのトーチライト4が出てくれるのを静かに願いたいと思います(-人-)
(それか2をパッド対応させた現代版リメイクでもいいので出して欲しい)
それでは( •ܫ•)