格闘ゲーム用のレバーレス・アーケードコントローラー
Hit Box(ヒットボックス)
を自作していこうというゲーミングDIYの企画、第4回目です。
※Hitboxの既製品はこういったものになります。
前回#3ではいろいろな素材に穴あけテストをやってみました。
今回からHitboxの筐体を考えていきます。
まずは自作Hitboxの天板レイアウトをどうするか考えてみたいと思います。
特に工作時にはケガ等ないように安全管理にはお気をつけください。
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Hitboxの天板レイアウトを考える
前回#3で材料にだいたいどんな感じで穴を開ければいいのか分かったので、
実際にテストでヒットボックスの天板穴を一通り開けてみることにしました。
いきなり本番環境を整えるよりもまずは仮で作ってみて、
- 自分の手とボタン配置があっているのか
- 天板はどのくらいの大きさが適切なのか
などを探ります。
で、Hitboxを作る時に一番困るのが天板ボタンの配置レイアウトだと思います😥
本家本元のHitboxのレイアウトをそのまま使うというのが一番無難ですよね。
こちらのアケコン系販売サイトfocusattack.com様のサイト
には、各社のレバータイプアケコン、レバーレスアケコン(ヒットボックスはこれ)、その他のテンプレートファイルがあります。
これらをダウンロードして印刷して使うというのもありでしょう。
あるいはネット上で
Hitbox Layout
というような言葉で検索すれば色々ヒット(ヒットボックスだけに)すると思います。
日本人の私が言うのもアレですが、こういったゲーミング要素に限らずDIY系は日本のサイトはあまり役に立たず、海外サイトの方が有益な情報が多いです。
ですので英語で検索するのがよいと思います( ‘ω’ )و
色々調べて一つ注意したいと思ったのは
海外では攻撃ボタン8個を30mmボタンで作る方も少なくない
点です。手が大きい方はそっちの方が良いのかも??
なので本家本元と同じように上ボタン以外は24mmにしたい方は
そのテンプレートが24mm対応なのか、30mm対応なのかをよくチェックしましょう。
24mmで参考になりそうなのはこちら
これならボタン部分中央の位置まで書いてあるのでわかりやすいかと。
※ただこれが公式ヒットボックスと同じレイアウトかはよく分かりません。
こちらをそのままプリンターで印刷すると黒インクがもったいないので、
GIMP等の画像編集ソフトを使って白黒反転させて使うと良いと思います。
検索等で引っ張ってきたテンプレートは多くの場合プリンターのA4印刷で300dpiにすれば実際に24mmで印刷される(もちろん24mmレイアウトならよ)と思いますが、もしサイズが異なった場合はプリントアウトされたものを実際に測り、印刷時拡大率の微調整で対応してください。
穴あけの中央が書いてないテンプレートの場合
参考にしたいレイアウトがあってもボタン穴だけ書いてあって中央の穴は描画されてないというケースも多いと思います😥
DIYでやるなら中央のドリル穴の目安は是非とも欲しいところです。
なのでまずGIMP等の画像編集ソフトを使って使いたいテンプレート画像を読み込みます。
円が内接する正方形を描いてその対角線同士が交差する箇所が円の中央です。
それ以外だと円の中央をまたぐ平行で同じ長さの弦を引いて弦と円との交点同士を交差するように結ぶとかでもいけますよね。(行けたはず、たぶん…。)
テンプレートが用意できたら紙に印刷し、天板候補の素材にマスキングテープなどで固定して穴あけに進みます。
そうめんは日本人の魂ですから
で完成したのがこちら
\揖保乃糸ヒットボックス/
です( ‘ω’ )و
夏にもらって食べた箱入り揖保乃糸の空き箱を
なんかに使えんかしら?と思って取っていたものになります。
何気に見た目も和の心が表れて良い雰囲気になってる気がします(^_^;)
スペック的な事をいうと、この揖保乃糸 特級品(Ver.安藤商店)のフタ(天板)は
- 縦:20.7mm
- 横:30.3mm
- 厚さ:6mm
です。
A4サイズより横方向はほんの少し大きく、縦方向がほんの少し短くなっています。
で肝心な、この箱に素麺が何把入っていたかは忘れてしまいました。
なので同じもの作りたい方が何束入りの箱入り揖保乃糸を買えばいいかは不明です( -_-)
材質がなんの木かは私にはよく分かりません。
たぶん杉じゃないかなぁと思うんですが、違うかも…うーん😥
なおこの揖保乃糸の箱はボタン端子部を含めてギリギリ入る高さです。
実際に使う場合はケーブルはファストン端子を差し込むのではなく、はんだ付けで横方向につけないと厳しそうです。
それか箱の高さを別の木材で補って嵩上げするとか(´・_・`)
ゲーミング揖保乃糸、天板の裏側はこんな感じです。
ボタンをひっくり返してつければ左利き用Hitboxになりそうですね。
くり抜かれた残骸の方々。
穴あけは過去回でも登場した、中華調達のホールソー24mmで行いました。
たぶんこれと同じものだと思います。
穴あけ自体は簡単に行えました。
前回のテストの教訓を活かして、下に木の当て木をしたので穴はそこそこキレイに空いています(まだ不慣れなのでバリは少し出た)。
ただこのゲーミング揖保乃糸で分かったのですが、
天板厚み6mmの杉板材(仮)だけでは少し強度に不安があるかも😥
ボタン押しただけで天板が凹むとかはありませんが、
天板のみを持って力をかけたら少したわむので、下に支柱の様なものをいくつか配置してあげると良さそうです。
おわりに
ということでゲーミング 揖保乃糸を作ってみましたが
意外とヒットボックスの筐体素材としてはできが良い
と思いました。
天板も大きすぎず小さすぎずな感じでA4サイズで良いかなぁと感じました。
セレクトボタンやスタートボタンの追加も天板のスペースにできそうですし、
また筐体の側面にも24mmボタンであれば穴が開けられる分のスペースはあるので、十分実用性が高いと思います。
天板は6ミリでは少し不安もあるのでせめて9mmあればと思いました。
とは言え、MDF版であれば6mmでたわむこともなさそうなのでこれは素材に寄るのかもしれません。
(木目の方向もあるでしょうしね)
ただ、天板を厚くすると手持ちのホールソーでは開けられないので
そうなるとまた24mmのドリルビットを買い直しかなぁという気も。
余計な出費ががが…😥
もう少し天板素材を考える&テストをしてみたいと思います。
どうでもいいことだけど、いつも行ってるホームセンターで今月いっぱい店内の木の板が特売セールをやってるのでその間に天板は選んでしまいたい。
それではまた( ‘ω’ )و
結局最初からこれを買うほうが良かったような気もする。