LogicoolのマウスG703のマイクロスイッチを交換した

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ゲーミングDIY

これまでこのサイトでは何度か
壊れてしまったG703(私のはhではない旧版です)マウスと
その代わりに買ったG304について書いてきました。

[追記]LogicoolのマウスG703(3年弱使用)が調子悪いので修理を試みるも…
LogicoolのマウスG703(初期モデル)が壊れてしまいました。右ボタンにチャタリングが発生するため、分解を行い接点復活スプレーを吹くことで回復を試みたのですが…。
Logicool マウス G304 KDAの感想2 自分には合わず…
LogicoolのマウスG34 KDAモデルを使ってみましたが、購入後数日で腱鞘炎になってしまいました。とにかくクリックが異様に固いこのマウスをどうしたもんかと悩ましいです。

G304のクリックの深さと要求押下力になかなか馴染めなかったので
思い切ってG703のスイッチを交換して修理してみることにしました。

作業の結果は電気的には成功しています(あくまで電気的には…。)。
が作業を通じて色々と、こうすればもっと…という点もありました。

ということでGWで作業時間がやっと取れたので
レポートなど書いてみたいと思います( ‘ω’ )و

注意事項

スイッチ交換はLogicoolが推奨する内容ではありませんので作業は全て自己責任になります。

はんだゴテを使う際に基板やスイッチに変な負荷がかかってしまい壊れる可能性もあります。ですので作業が必ず成功するとも限りません。

更にはんだゴテを使う際はやけど、火災、マウス本体へのダメージなどにはくれぐれもお気をつけください。
私は熱したコテがちょっと手に接触してアイタタタとなってしまいました( -_-)

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G703の交換スイッチを選定する

まず今回の修理で一番の重要点となる
クリックを信号化するマイクロスイッチについて考えてみます。

私のG703のマイクロスイッチはこのようなものが付いていました。

オムロン製のD2FC-F-K(50M)という、スイッチ部が青い製品です。

Amazonに売ってるこれではないかと思われます。

「思います」なのは今回私はこのスイッチを買わなかったので実際のところは不明のためです。

ですので全く同じクリック感を得ようと思えばこのスイッチを選択すれば良さそうですね。

ただ、D2FC-F-K(50M)は割と価格が高めなので、
これを買うくらいならその代金を新しくマウスを買う予算に回したほうがいいのでは?
という気も😥

加えて、私は正直なところG703の形が手に全く合ってないので
そこまでしてG703を完全再生したい!という熱もありません( ´Д`)

そこでもっと安価なマイクロスイッチを選定することにしました。
(後から出てきますけどこの判断が全ての事の元凶になります( -_-))

Logicoolマウスのスイッチ交換についてはネット上でも情報をよく見かけます。

そこでよく出てくるスイッチが主に3つあります。

です。

私が調べた範囲でそれぞれの特徴を述べます。

D2FC-F-7N

低価格なのが魅力。
耐久度はD2FC-F-7N(20M)に比べて抑えめと思われます(何も数値が書いてないので)。
ただAmazonで気になるのは「オムロン互換品」という記載。
これがオムロン製なのかどうなのかちょっと気になりますね😥

D2FC-F-7N(20M)

20ミリオンなので2000万回耐久(でいいんですよね?💦)というスイッチ。
比較的安価で、各種マウスのスイッチに使われてる事も多いみたいです。

今回私はこのスイッチを選択しました。

D2F-01F

Amazonで絶賛されているスイッチ。日本製で信頼できる!という声が多いです。

ただ私、このD2F-01Fについて調べたんですが
色々と注意したほうがいい点もあると思いました😥

というのもこのD2F-01Fはスイッチ自体の高さが他の製品に比べてやや高いようです。(※詳細は他のサイト様等で情報が出てくるのでググってください。)

なのでマウスによっては組み込んだ後、ちゃんと動作するかなんとも言えません。
ただ逆に背が高いことを活かしてクリックストロークが深いのを解消するという使い方ができるのかもしれません。それこそG304のスイッチ交換とかにいいかも( -_-)

それからAmazonでちょいちょい見る、日本製で信頼できる!という評価ですが、

これを言ってる人がオムロンのスイッチ同士で生産国の違いによる比較・実測をした上での意見なのか、
オムロンスイッチと似た形状の中華製マイクロスイッチと比較した上での発言なのかその真意がよくわかりませんよね😥

※マウスはサイドボタン等にオムロン製でない安価なマイクロスイッチを使っている事が多々あります。

また仮にオムロン製同士を比較した上での発言であったとしても
正直言ってオムロン製品であればそれが日本製だろうが中国製だろうが
オムロン社の品質管理がされてるはずなので
そこまで変わらないんじゃないの?と私は思います。

それと日本製であっても壊れる時は壊れますし、
そもそもが工業製品ですから初期不良だってもちろん一定の率であるんじゃないのかなぁと。

別に中国の肩を持つつもりは毛頭ないのですが
日本製だから信頼できるという考えは
果たしてどうなのかなぁとは思います(・_・)

あとやはり一番気になるのは、スイッチの高さが違うってことを
ちゃんと理解・納得して買ってるのかなぁって点です。

高さの差でこれまでと感触が変わり、たまたまそれがその人の好みだった場合
「これは素晴らしい!」ってなりますよね。
そしてその逆もまたありえるのでしょう。


スイッチ選定については以上となります。

しっかり調べてどのスイッチが自分の目的にあってるのかを
理解・納得して購入することがポイントかなぁと思います。

もちろん私の言ってることも、ただの一個人の意見にすぎないので、
「この人の言ってることは本当に正しいのかしら?」
と客観的に一歩引いて読まれた方が良いと思います。
嘘を書いてるつもりは全く無いですけども…😥

D2FC-F-7N(20M)の概要

⬆のAmazon商品のD2FC-F-7N(20M)はこんな感じでしっかりと袋に密閉されて届きました(画像は作業後に撮ったのですでに数個袋から取り出し済みです)。

6個入ってるので失敗したときや、万が一初期不良があった場合も予備があるのは心強いですね。

製品自体は中国製らしくCHINAって書いてあります。

上部にはオムロンのロゴも入ってるのでオムロンの中華圏工場で作っているのでしょう。

そもそもこのD2FC-F-7N(20M)に日本製があるのか等は私にはわかりません。
この型番は全てがオムロンの中華圏工場産なのかもしれません。
なので中華=信用できんというならこのスイッチ全体が信用できないという理論になりますよね😥

G703から取り外したD2FC-F-K(50M)と比較してみます。

ピンの横の長さも筐体の大きさも同じです。
パッと見、青の方がスイッチ部自体が小さく見えるんですが、
白が膨張色でそう見えるだけであって実際の横幅は同じ3ミリでした😊

ただし、白いD2FC-F-7N(20M)の方がほんの極わずかだけスイッチ事態の背が高いです。

画像だと白飛びしてわかりにくいけど、D2FC-F-7N(20M)の方が白いスイッチ部がほんの少しだけ高いです

これが後々影響してくるんですが、D2FC-F-7N(20M)の紹介は以上となります。

G703のスイッチを外して交換する

G703を分解してスイッチ部をむき出しにします。

分解については過去記事を御覧ください。

今回、作業はマウスにベースとなる基板はつけたままで行いました。
このやり方だとマウス自体がぐらぐらと不安定なことに加えて、
はんだゴテとマイクロスイッチ部までの距離が短いので作業性が極めて悪いです。
万が一はんだゴテがマウスに接触すれば熱で簡単に溶けることでしょう( -_-)

慎重を期す方は完全分解してスイッチ類が繋がっている基板をマウス筐体から完全に取り外して作業したほうが良いと思います。

作業にははんだゴテとハンダ吸い取り線を使いました。

ここで私の体験から

はんだゴテは20Wではパワー不足。はんだが溶けるまで時間がかかる。

と感じました。
以前ホリのアーケードスティックを改造した時と同じで
20Wではやはりパワーが足りません( -_-)

私はかなり昔にダイソーで買った20Wはんだゴテを使ったので
今回もはんだがなかなか溶けず時間がかかりました。

40Wで白光のものがそんなに高くないですし、
はんだゴテはちゃんとしたものを用意したほうが良いと思いました(›´ω`‹ )

なお左クリックボタン用のはんだづけのうち、
基板が四角になっているところの1箇所のはんだが異様に溶けなくて作業に手こずりました。

左端の取付口が四角になってる箇所だけ異様にはんだが溶けない( -_-)

理由はわかりませんがとにかくここは簡単には溶けません。
右クリックボタンは簡単に溶けたんですが…。

はんだ外し作業は、すでに付いているスイッチのピンをニッパーで切り飛ばし
そこにハンダ吸い取り線を当てたほうが作業しやすいと思います。

ていうかハンダ吸い取り線だとそもそもスイッチがぐらつく&スイッチの足のピンが長いのでものすごく作業しづらいです。
ハンダ吸い取り器を推奨です。

私は作業が終わって、このエンジニアのハンダ吸取器 SS-02を買えばよかったと思いました( -_-)

⬆動画見たんですけど、いとも簡単に吸えてるのでかなり良さげです( •ܫ•)

ということで2個のスイッチ計6箇所のはんだを取り除くだけで
1時間半も費やしました…。

これから作業される方はちゃんとした道具、環境を整えて作業したほうが良いと思います。

既存のスイッチを外してしまえば後の作業は簡単です。

元のスイッチと同じように交換スイッチを差し込みます。
そしてまずスイッチのピンを熱し、そこに少量のはんだを当てて予備はんだ付けを行います。
予備はんだが付いたら後はそれを熱してそこに追加のはんだを当てて量を増やし、基板と接続させればOKです。

取付作業は20分もかからず6箇所終了です😊

作業完了後こんな感じになりました。

動作確認:動作は良好だけど…

組み立てと再充電を行い復活したG703を実際に使ってみました。

で、いきなり思ったのが

クリックの感触が違うがな(´・ω・`)

ということで、G703が本来持つソフトで繊細なクリック感とは異なる仕上がりになりました。
ちょっと固めな印象です(´・ω・`)ショボーン

どうもスイッチについての差は耐久性だけだろうと高をくくっていた私の事前予測は異なり、
既存のD2FC-F-K(50M)と今回のD2FC-F-7N(20M)では感触も微妙に異なるようです。

念の為、作業終了後2つのスイッチを指の爪で押してみました。

元から付いていた青いD2FC-F-K(50M)の方が押し込みに必要な力が明確に少なく、ストロークも浅いです( -_-)

なのでこれがスイッチ交換後の感触に影響を与えているんだろうと思います。

以上からオムロンスイッチはその設定されている耐久値だけでなく、押した時の感触にも差があることが分かりました。
作業が終わってから┐(´д`)┌

スイッチ代を渋らずに最初からD2FC-F-K(50M)にしとけば良かったんでしょうけどもはや後の祭りでございます😥

まとめ

G703のスイッチ交換作業についてレポートでした。

私の完成後は満足の行く結果にはなりませんでしたが、
人柱としてこれからマウスのスイッチ交換を考えている方の参考になれば幸いですm(_ _)m

作業内容としてははんだを取り除くのが一番の難点で、そこさえクリアできれば後はスムーズに事が運ぶと思います。

今回の作業を通して一番強く思ったのは
作業についてはいい道具を揃えるのが最優先なのかなぁという感想です💸

いい道具と言ってもむちゃくちゃ高い高級はんだごてではなく、
出力がそこそこあるものさえ選べばいいと思います。
少なくとも私は20Wではパワー不足と感じました( -_-)

あとはやっぱり、はんだ吸い取り器ですよね( ´Д`)
吸い取り線ははんだの上から押し付けて熱して吸わせるような使い方になるので
今回のマイクロスイッチのようなピンが長く出ているかつ作業時の固定が不安定な場面では使いにくかったです😥

 

という感じでマウスが壊れた~でも新しく買う予算もなあーという方は
スイッチ交換にチャレンジしてみてはどうでしょうか。

最後にまとめてリンクを貼っておきます。
それではまた次のゲーミングDIYネタでお会いしましょう( •ܫ•)

今回使ったスイッチ⬇

私はこれからスイッチを買い直して修理するか、それとももうその予算を新しくG PRO購入の予算に回すか考え中です。

修理すれば2,000円弱でいいけどG703が手に合ってないのがどうにもならないですしねえ…。
かと言ってG PROが実際に自分の手に馴染むかもわかりませんし…( -_-)

あるいはG304の保証を気にせず、もう分解してしまってD2FC-F-K(50M)で置き換えるという手もありそうですね…💡

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