[DIY] 自作Hit Boxの製作 #5 | 木のぬくもりを生かしたレバーレスアケコン

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ゲーミングDIY

格闘ゲーム用のレバーレス・アーケードコントローラー

Hit Box(ヒットボックス)/レバーレスアーケードコントローラー

を自作していこうというゲーミングDIYの企画、第5回目です。

Hitboxの既製品はこういったものになります。

前回#4はもう2年前の出来事になります💦

あの時作ったゲーミング揖保乃糸の天板にお菓子の空き箱を下に敷いて使うというスタイルで満足してしまい、その後はもう放置していたのですが
せっかくなのでもう一度一から設計し直して理想のアケコンを作ってみることにしました。

当記事の内容を参考に諸々の作業を行う場合は全てを自己責任において行ってください。
特に工作時にはケガ等ないように安全管理にはお気をつけください。

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はじめに

今回はアーケードコントローラー用基板はBrookのZero-PI Fighting Boardを使った作例となります。
他のアケコン基板ではボタン出力等が変わると思われますのでご注意下さい。

またこの数年で自作アケコン用基板界隈のトレンドが大きく変わっているようです。
現状、必ずしもBrookのファイティングボードを使わなくてもいいかもしれません。
これについての詳細はまた別記事で触れます。

アカシア集成材でケースを作る

地元のホームセンターに行きアカシアの集成材を買ってきました🙂
こんな感じの素材です。

※これは撮影用の手持ち部材で今回使用したのは別途購入した厚さ10mmのもの

Amazonだとこれが近いようですね。

見た目が気に入ったのがアカシアを選んだ理由です。
(で、これが後にあれこれ苦労することになります😥)
ただアカシア集成材は硬い&お値段も高めなので、こだわりがなければ他の素材でも良いと思います。

桐やファルカタ集成材ならアカシアに比べてもっとサクサクカットできると思いますし、安くて木目を楽しむなら杉もOK、杉よりもちょっぴり綺麗目なのが良ければパイン集成材とかも良さそうですね🙂
またホームセンターでサイズ豊富に取り扱いのあるヒノキの切り出し板を組み合わせるのも良さそうです。

ちなみに前回#4で私の様に揖保乃糸の箱の質感が気に入った方は、あの箱はたぶん赤松集成材ではないかと思います(ホームセンターで見たらそっくりだった)。

ただ材木の中でも、一般的に広く・安く売っているツーバイ材から作るのはちょっと考えたほうがいいかもしれません😥
というのもツーバイ材はケースの側板としては良いと思いますが、角に面取りがしてあるのでそれらをそのまま接着剤でつなげて天板を作るという用途にはちょっと向いてないと思われます。(面取り部が合わさってできる溝をエポキシレジンで埋めるという手はありますが…)

もしツーバイ材を使うなら、面取りしてある端を精確に丸ノコでカットして複数を接着剤で圧着してサンダー等で整面までやれば良いかもしれません。

さて今回私が使ったのは厚さ10mmのアカシア集成材にしました。
天板/側板共に10mm厚でケースを作っていきます。

アケコンケースの側板を作る

まず側板を作ります。家で丸ノコを使って長さ45cmの板を6cm幅で切り出しました。

左に同じ高さの板を敷くことで、なんとか押さえつけて狭い幅をカット

ただ、私は⬆の画像の短辺切りの丸ノコ用ジグは自作してあるのですが、
今回の様に元々が大きくない(幅が狭い)板から更に狭い幅で長辺方向にカットするにはこの自作ジグは不向きでかなり苦労しました。
アカシア集成材の持つ小さな部材を組み合わせた色・デザインを活かそうと思えば、どうしても部材の長辺方向で切って行く必要があるので加工が難しかったです。
この点、他の集成材の方が断然楽だと思いました💦

今回はカットする板と平行に同じ厚みの板をジグの下に敷いてクランプでジグごとテーブルに固定してなんとか切り出しました。

もしこれからこの記事を参考にアケコンケースを作る方は、
丸ノコを中空に浮かしてスライドカットするジグを予め作ったほうが良いと思います。
(私も今回の作例でかなり困ったので後で作っておきたいと思います💦)

それかホームセンターで頼んでカットしてもらうのが一番楽だと思います👍

さて今回採用した手とクランプで押さえつけての長辺カットはどうしてもズレが出てしまいます。ここがまともな器具のない自宅DIYヤーの厳しい所です。

クランプで挟んで鉋がけして整えます。

鉋がけで幅が5.9cmになってしまいましたが、まあ良しとします🙂

今回天板にはアカシア集成材奥行き20cm、横幅45cm、厚さ1cmのものを使います。

切り出した3枚の内2枚を長辺方向にします。
部材の長さは45cmとかなり長めでですがそのまま使うことにしました。

最初は机の上に置いて使う用にもっと短くする予定でしたが、切り出しが正確に行える自信が無かったことと、仮組みしたところ私の場合、Hitboxタイプのアケコンはテーブルの上に置いて使うよりも椅子に座って太ももの上に載せて使ったほうが良いような感触を得ました。
であるならば、横幅が小さいよりも長いほうが安定性に繋がると判断し45cmをケースの長辺方向サイズとします。

残りの1枚から18cm×2を切り出し。これをケースの短辺(手前↔奥)方向とします。
短辺を厚さ1cmの長辺素材×2で挟むので、合計して奥行き20cmのヒットボックスケースになります。

天板に穴を開ける→失敗

レバーレスアケコン(ヒットボックス)作りで最大の難所となる天板の穴あけ作業を行います。

撮影時に右上がマスキングテープで止まってませんが後で貼り付けてます。

前回#4の時は穴あけにホールソーを使いましたが、あまりスムーズな穴あけではありませんでした。
穴を開ける板の厚さとホールソーのくり抜ける厚さを全く考えていなかった私が悪いんですが😅

その後、こういった穴あけ作業にはボアビット(座ぐりビット)やドリルビットを使ったほうが良いことを知りました。

今回はスターエムのドリルビットを購入。

※穴あけ作業の詳細やテンプレート等については前回#4の記事を御覧ください。

穴を天面側から開けたほうが良いのか、それとも裏側から開けたほうが良いのかですが、私は天面側から開けたほうが良いと思います。
裏側はドリルビットでくり抜く最終過程で負荷が掛かって割れやすいです。
(と思っていたのですが、裏側も綺麗に穴を開ける方法は後日発見したので、また次回の記事で詳しく書きます)

プリンターで印刷したテンプレートの紙(A4)を天板にマスキングテープで留めます。
各ボタンの中央の十字位置に点を打ちます。
本当はセンターポンチが良いのでしょうが、持ってないので普段プラモデル作りで使っているWAVEのカービングニードルで印を付けました🙂

その後打った点にSK11の垂直ドリルガイドとドリルを使って2mmのドリルで下穴を開けます。

なお私の手持ちのドリルとこのドリルガイドの固定できるサイズとが合ってないのでどうしてもブレが生じます。
(ホームセンターで買ってきた厚みのあるゴム板を両面テープでスタンド固定部の内側に貼ってなんとか固定しています。)
本来ならサイズの合ったドリルを用意したいところですが仕方ありません😥

次にドリルに、今回購入したスターエムの24mmのビットを取り付け、開けた2mmの下穴に24mmドリルビットの中央の切っ先を当てて、垂直ドリルガイドを使ってなるべく垂直になるように穴を開けていきます。

が24mmともなるとかなりの力が板・ドリルともにかかりますので必死に抑えないとブレが生じてしまいます。

こんな時ボール盤があればもっと簡単に事が運ぶんでしょうが予算の関係で持ってないので仕方ありません。

なんとか穴を開けていきましたが、2箇所、
狭いところで割れが発生してしまいました…😰えっ、ショック。
アカシアは硬い上にこれは合板のため、合板の境目がドリルの負荷に耐えきれなかったのかもしれません。

ショックでしたが、今回は割れた破片を拾い、エポキシ接着剤で固定してリカバリーすることにしました。

ちなみにヒットボックスの上ボタン(ジャンプボタン)に該当する箇所は30mmボタンで穴のサイズが異なります。
が、これ1箇所のために専用の30mmドリルビットまではいちいち買ってられないので、24mmで穴を開けた後、たけのこドリルビットで慎重に30mmまで研磨して拡大しておきました。

たけのこビットはこんなのです。

なお、たけのこビットを使った時は全く割れが発生しませんでした。
もしかするとある程度のサイズの下穴を開けておいて、たけのこドリルビットで地道に24mmに調整して開けるほうが良いのかもしれないですね😥

途中から天板が毛羽立ったので研磨して修正

作業を進めながら天板をあちこち触っていた所、買ったときにはなかった毛羽立ちが発生してきました。どうやら合板にして日が浅い若い板には起こる現象とのこと。

毛羽立ちはそのまま乾式のヤスリがけをしてもなかなか落ちないので、霧吹きに少し暖かめのお湯を入れて該当部にほんのちょっとスプレー→耐水性の水研ぎ用400番手の紙やすりで木目とは90度になるようにヤスリがけして毛羽立ちを除去しました。

毛羽立ちは木目に添って延々とペーパーがけしてもなかなか落ちないので思い切って90度方向からアタックすると良いと思います🙂
400番手ぐらいなら直角方向にヤスったとしても傷もさほど目立ちません。

おわりに

今回はここまで。
最大の重要箇所である天板の穴あけに失敗してしまいました。

今回は接着剤でカバーすることにしましたが、
実はこの後、板を破損せずに穴をきれいにくり抜く方法を見つけましたので、
それについては次回書きたいと思います。

なので、もう一度天板用に合板を買ってきて作業をし直そうかとも思ったんですが、
このサイズのアカシア集成材がもう地元のホームセンターに売ってなかったので、今回は接着剤のリカバリーで進めたいと思います。

また今回のアケコンケースですが、サイズが本当にこれで良いのか
実際に使ってみないとわからない面が多いです。
正直側板の高さが6cmだと少し高いような気がするんですよねえ。
(天底の+2cmで高さ計が8cmになる)

横幅は45cmでも良いと思いますが、高さがあまりにも高いと今度は指が窮屈になりそうな気も…💦

若干不安はありますが、とりあえず今回はこのまま進めていきたいと思います。

それではまた( •ܫ•)

⬆正直、手っ取り早いのは最初からこれを買うことだと思います😅

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