格闘ゲーム用のレバーレス・アーケードコントローラー
Hit Box(ヒットボックス)
を自作していこうというゲーミングDIYの企画第2回目です( ‘ω’ )و
※Hitboxの既製品はこういったものになります。
前回はBrook社のサポートの方にBrook基板のSOCDクリーナーの詳細な挙動について貴重な情報を教えていただいた…というところまでの進行でした。
あれから1月弱経ちましたがその間Hitbox製作に必要な物資を集めていましたのでその辺りを紹介していきたいと思います。
特に工作時にはケガ等ないように安全管理にはお気をつけください。
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調達した物資紹介
アーケードコントローラー基板
前回#1の後、アケコン基板について色々調べているうちにAmazonでこういうものを見つけました。
これは表記がBrookではなくMcbazelとなってるんですが
パッケージにはBrookってデカデカと書いてますし
中身はBrook ZERO-PI FIGHTING BOARDと同等の商品のようです。
こちらについて私が調べた範囲で書くと(実際には間違ってるかもしれないのでご自身でもぜひ確認を)
- Amazonでの販売者がBrookではないがこのボードはBrookが作っている基板、Brook ZERO-PI FIGHTING BOARDである
- PS3までにしか対応していないがPS4(たぶんPS5も無理と思われる)に繋ぐことを割り切ればかなり安価。PCとSwitchでは問題なく使える。
- SOCDクリーナーも搭載して遅延対策も行われている
- Brookの上位モデルにある、SOCDクリーナーのON/OFFや挙動変更のためのジャンパピン設定機能はない。SOCDクリーナーは常時ONのみとなる。
という製品のようです。
とにかく価格が安いのが魅力でちゃんとSOCDクリーナーも搭載しています。
私はPC(Steam)でしか格ゲーを遊ばない予定です。
またSOCDクリーナーをOFFにして遊ぶということも全く考えていないので、
この製品で十分だと思いました。
そして更に詳しく調べていくと、このBrook ZERO-PI FIGHTING BOARDには2代目というかバージョンアップ品があるようです。
それがBrook社の
Brook ZERO-PI FIGHTING BOARD Easy
です。
これははんだ付けの必要がないようにターミナルが最初から基板についています。
別にピンを立ててはんだ付けしても良いのですがなにかと面倒ですし
ターミナル式の方が簡単でメンテナンスもしやすいので
これはぜひBrook ZERO-PI FIGHTING BOARD Easyの方が欲しいと思いました。
しかしこのEasy版の方は日本のAmazonには売ってません…(´・ω・`)
一応日本の個人ショップ?のようなところで売ってる所があったんですが
いくら壊れにくい商品とは言え、万が一の場合があった時にそのショップの保証対応はどうなるのだろう?というのが不安だったので自分で米国のアケコンショップから個人輸入することにしました。
(どっちみちBrookはサイト上でRMAの仕組みが整ってるので、なんかあった時はおそらくそっちから申請になるんでしょうけども)
ちなみにAliexpressにもBrook ZERO-PI FIGHTING BOARD Easyの写真を載せて売ってる所がありますが、評価コメントを読むとEasyの写真を載せておきながら実際にはEasyではない、はんだ付け必須の基板を送ってくるようです。
それでしたら日本のAmazonでBrook ZERO-PI FIGHTING BOARD買ったほうが良いと思います…(´・_・`)
ということで個人輸入しました。
送料が20ドルほどかかったのでそこそこ割高になりますが、1週間ほどで到着したのでまあ良いかなという感じです。
Easyもそのうち日本で売られるようになると良いですね。
繰り返しになりますがBrook ZERO-PI FIGHTING BOARDでもはんだ付けが異様に難しいとかでもないと思うので、予算を抑えたい場合はAmazonで買ってピンソケットをはんだでつけてあげればよいかと思います。
※ただしピンソケットにはピッチサイズがありますので、まずは基板を買ってみてそれから実際に目視で確認したほうがいいかもしれません。
またBrook純正のハーネス
を買えば簡単に配線できるらしいですし、
だったら
Brook ZERO-PI FIGHTING BOARD+専用ハーネス
で揃えるのと
私が買ったBrook ZERO-PI FIGHTING BOARD Easyを買って自力で説明書見ながら悩んで配線する
のとどっちが良いのかはトータルコスト+あれこれ悩む時間などを考えるとかなり微妙なラインだと思います(´・_・`)
※下で紹介しますが、今回調達した押しボタンにはファストン端子付きケーブルがセットで付いてくる事を踏まえ、私は専用ハーネスは買わないで済ませる方向だったのでBrook ZERO-PI FIGHTING BOARD Easyを採用したという理由もあります。
届いたBrook ZERO-PI FIGHTING BOARD Easyの中身はこんな感じになっています。
基板とステッカーのみのシンプルな内容です。
基板はこんな感じです。
PCと繋ぐためのUSBケーブルは入ってないので自分で揃える必要があります。
家に余ってたプリンターケーブルでも接続およびWindows10上での認識はできました。
(古いプリンターケーブル接続で性能面に影響があるのかまではよく分からない)
私がBrook ZERO-PI FIGHTING BOARD Easyを買ったショップはこちらです。
Arcade Shock
PayPalが使えるのでなんかあった場合でもなんとかなるかと。
ボタン
ボタンセットはAliexpressで調達しました。
Hit Box公式と同様に30mmのボタンを1個、残りは全部24mmです。
こちらから購入
ただ、到着したものを見ると少し難点があります。
- ボタンの飛び出し量が割と大きく横方向にも微妙に遊びがある
- カチャカチャ音はわりとする
- ボタン端子同士の間隔がかなり狭く、グラウンド線を分岐するため大きめのファストン端子を使用する場合、干渉するかもしれない(端子カバーを付けるのは無理かも??)
- 期待していた付属のケーブルのファストン端子がゆるくてすぐスッポ抜けるのでペンチ等で軽く幅を狭める必要がある→なので抜けなくなる→じゃあもうこれ最初からはんだ付けで良いのでは?😥となる
- 端子の一部が最初から汚れている中華クオリティに直面( -_-)
- 30mmボタンと24mmボタンで赤の色味が微妙に異なる(´・ω・`)
なお商品説明画像をよーく目を凝らして見ると、たしかに微妙に違うことが分からなくもないですが、現物が届いて色が違うことを知った上で改めて見れば気づくというレベル。
まあ安いのでその分アレな点もありますが、使えないことはないので今回はこれで行こうと思います。
本当は三和やセイミツのボタンを買うのが良いと思います。
私も可能なら全部クラウンのサムドクサ(SAMDUCKSA)で統一したかったんですが、
今回は予算の関係とまずは試作機なので安いAliexpress調達としました。
なおボタンセットに付いてくる基板はまた別途ハンコンにボタンを増設する時など色々と使えるのでこのセット自体はお買い得品だと思います。
この基板は私のファイティングスティックの改造に使ったものと同じやつです。
あとはハンコンのシーケンシャルシフターの時もこれで作ってます。
ヒットボックスではなくスタンダードなレバータイプのアケコンで、遅延とかそこまで気にしないのであればこの基板でも十分だと思います。
注文のコツ
私と同じAliexpressのお店で買いたい場合は、注文時にMix colorsを選択し、メッセージ欄に色を指定することで自分の好きな色のボタンを組み合わせて送ってくれます。
私は30mmボタンを赤、24mmは黒を8個、赤を3個、白を4個にしたかったのでこう書きました。
Hello.
Button color combination should consist of the following 🙂
30mm red x 1
24mm Black x 8, Red x 3, White x 4
Best regards.
なぜか24mmの赤を4個で1個余分に送ってくれましたが(^_^;)、
こんな拙い英語でも十分通じるので、もしよければ参考にしてください。
ただあくまで値段なりで、あんまり品質そのものは高くなさ気なのでそこはご注意を😥
あとメッセージに対してOKの返事等は何も来ないので、届くまでほんとに色は大丈夫かしら?という不安はありました( -_-)
ボタンについての注意点
もう一つこのボタンについては注意点があります。
ボタンにはツメが付いていてそのツメでロックできる天板の厚みは
24mmボタンはおよそ3mm、30mmボタンはおよそ4mmほどです。
(おそらく三和のボタンと同じような設計だと思われます)
なのでより厚みのある天板を使いたいなら、ツメ式ではなくネジ止め式のボタンが良いと思います。
私はボタン到着後、色々と天板素材のテストを行い
その結果4ミリよりもずっと厚い天板でもボタンが抜けることはないので今回はこのボタンでOKとしました(しぶしぶだけど)。
この辺りの検証については次回以降に書きます。
工具類
HitBoxを作るため天板素材に穴を空ける必要があります。
今回は24mmがメインですが、1個だけ上方向入力は30mmのボタンです。
ホールソーを購入するのが確実だと思われますが、ホールソーは高い。
そして30mmは1個しか開けません。
なので24mmのホールソーとタケノコドリルを買いました。
24mmのホールソー
Amazonのこれとたぶん同じだと思います。
このホールソー一応穴が開くことは開くけど、スプリングはすぐダメになりました( -_-)
またパインの1×4材(厚さ19mm)の様な厚さのあるものをり抜くのは無理です。裏表両側からアタックしても空きません。
これはホールソーの構造上、ソー自体の深さ×2(裏表から攻める)以上の厚さはくり抜けないので当たり前のことなんですが、私は実際に使うまで気づきませんでした😥
届いたホールソーは思ったよりも深さが浅かったです(詳細は次回まとめて書きます。)
厚さ2mmのアクリル板、9mmのファルカタ合板(両サイドアタック)であれば簡単に穴が空きましたが、それでもドリルにそのままつけて通常回転させると切断円の縁が割れやすいです。
速度コントローラーをドリルにつけて回転数を抑えた方がいいかもしれません。
タケノコドリル(ステップドリル)はAmazonで買いました。
ただ、このタケノコドリルAmazonの写真と実物は全く異なります。
実物はコーティングが一部最初から剥がれており、しかも全体的に「これは中古品かなにか( ´Д`)?」というぐらい薄汚れています。
一応実用にはあまり問題なく1×4材(厚さ19mm)に穴を開けることが出来ましたが、写真と実物には相当大きな差があるので注意です。
今回のまとめ
一応これでHitboxを作るおおよその部品は調達できました。
しかし問題は天板をどうするか、デザインをどうするかですよね…😥
当初はオール木材で作る予定だったんですが、
- 調達したホールソーであまり厚みのあるものはくり抜けない
- またホールソーに習熟しないと円の縁が欠けるので見た目がだめになる
事を発見しました。
次回はその辺りを中心に注意点などを挙げていきたいと思います。
それではまた( ‘ω’ )و
最初からこれを買ったほうが良かったんじゃないかとだんだん思えてきた…😥